タカラベルモント株式会社 様インタビュー

━━ AWS をどのように活用しているのかお聞かせください。

2023年の夏から秋にかけてローンチした新サービス ── IoT 機能を搭載した美顔器の稼働データ分析システムと、AI 搭載のスマートデバイスミラー「ECILA（エシラ）*」のシステム基盤に AWS を活用しています。

ターン・アンド・フロンティアさんには、そのインフラ部分の初期の立ち上げとコンサルティング、さらにはその運用と監視を担当していただいています。

* ECILA（エシラ）　ミラー上に画像や動画を映し出し、理美容室で来店客とのコミュニケーションをサポートする AI 搭載のスマートデバイスミラー。顧客の顔情報をデータ化し髪型や髪色を画面上で自由に変更するなど、AI を活用した多彩な機能を搭載。

▶ ターン・アンド・フロンティアの YouTube チャンネル「いまさらハック」でもご紹介しています。　https://youtu.be/a1a8Nijiudo

―― ターン・アンド・フロンティアに依頼した経緯を教えてください。

新サービスを立ち上げるにあたって、兼ねてよりそのサーバーをクラウドにすることは決まっていました。そのためシステム開発グループとしては、サービス立ち上げの1年ほど前から「技術開発」という形で、AWS を用いたプロトタイプを作って検証を行っていました。

ただ私たちはインフラのプロではありません。またシステム開発グループは、「新しい価値を生むこと」が使命ですので、AWS の構築や運用に手を掛けてもいられません。

そこで信頼できる AWS のベンダーさんを探すことにしたのです。

ターン・アンド・フロンティアさんの存在は、開発会社さんからの紹介で知りました。その他にも、自分たちで探した複数のベンダーさんともお話をさせていただきましたが、最終的に次の5つの理由からターン・アンド・フロンティアさんに依頼することを決めました。

① 小回りが利く

お話を伺っていて、大手さんにはない小回りの利いた対応をしてくれそうだった点は期待が持てました。
実際に初動のスピードは早く、密な打ち合わせもさせていただけたので、とても満足しています。

② コンサルティングしてもらえる

初の AWS 導入ということで、最初はコンサルタントとして入ってもらえるかどうかもポイントでした。
受託開発だけという会社さんと比べて、心強さが違いますから。

③ アプリ開発会社と連携できる

ベンダーさん間でコミュニケーションを取ってもらえるかどうかも、企業選定のポイントでした。
ターン・アンド・フロンティアさんはアプリ開発会社さんの紹介でしたので、その点での心配はありませんでしたね。

④ サーバーレス環境での運用を任せられる

内製で開発している AI 部分はサーバーレスでの運用を考えていました。
そのためサーバーレス環境の運用ができるかどうかも、選定を大きく左右しました。

⑤ 運用まで含めたコストパフォーマンス

最終的な決め手になったのは、競合他社さんと比較して運用まで含めたトータルのコストを低く抑えることができる点です。
コンサルにも入っていただけて、この価格であればぜひお願いしたいと思えました。

中でも「④」のサーバーレス環境の運用については、実際にできる会社がほとんど存在せず、ターン・アンド・フロンティアさんでさえ、正式なサービスとしては確立していない段階でした。そんな中、相談をしたら社内で持ち帰って検討してくださり、我々の新サービスに最適なサポート内容を提案していただけました。この辺りの柔軟性の高さも、大変ありがたかったですね。信頼に繋がりました。

―― インフラ基盤の立ち上げ時は、どのようなやり取りをしながら進めていったのですか？

最初の2ヶ月間は、週1ペースで話し合いながら進めていきました。私たち側でプロトタイプの環境を作っていたこともあって、ある程度まで作り込んだ「構成図」をお渡しして、そこから細かな修正を行ったり、パラメーターを詰めていった形ですね。

ちなみにその際、ターン・アンド・フロンティアさんからは AWS の各パラメーターの設定内容について確認するヒアリングシートをいただいたのですが、最初はなかなか自分たちでは埋められませんでした。各パラメーターがどんな意味を持っていて、どういう風に決めるのか、細かく教えてもらいながら進められたので、そこはとても助かりましたし勉強にもなりました。

またコンサルティングの依頼期間内に導入を終わらせられるよう受け身ではなく、積極的にリードしてくれた点もありがたかったです。

運用後のサーバーの監視内容についても、相談しながら進めていきました。最初は「あれもこれも」と、監視の箇所や頻度を MAX 状態にしていたのですが、様子を見ながら、また相談しながら不要な箇所をスリムにしていきました。お陰で今は適切な状態に持っていけたと思っています。

弊社で使っているプロジェクト管理ツールの「Backlog」を、ターン・アンド・フロンティアさんが使っている「Slack」と API を使って連携してくれた点も良かったですね。監視はほぼ丸投げできるようになりましたから。

―― ターン・アンド・フロンティアは、大西様にとってどのような存在ですか？

「縁の下の力持ち」です。外からは見えないけど、いなかったら根幹から崩れてしまう。そんなサービスの土台を支えてくれる存在だと思っています。

―― 今後の展望を教えてください。

システム開発グループとしては、まずは自分たちが開発した「ECILA（エシラ）」などのサービスを大きくしていくと共に、AWS を使った別のサービスも検討しています。既に動き始めているものもあるので、ターン・アンド・フロンティアさんに相談させていただきながら、一緒に立ち上げを進めていければと思っています。

生成AI関係では、「Amazon Bedrock」なんかにも手を出したいと持っているので、その辺りのサポートもぜひお願いします！