有限会社 ハートサービス 様インタビュー
有限会社 ハートサービス
- 専務取締役 (写真右)
- 高安 敏行 様
- 介護事業部 統括マネージャー (写真中央)
- 大崎 陽平 様
- 介護事業部 主任 兼 IT推進担当 (写真左)
- 三沢 和人 様
ご利用用途
埼玉県を中心に、多角的なビジネスを展開している有限会社ハートサービス様では、介護事業の業務システムの基盤に AWS を活用。そのサーバーのサポートと運用保守に cloud link をご利用いただいています。
- 主なOS・ミドルウェア
- Windows, SQL Server
- AWS プロダクト
- Amazon EC2, Amazon VPC
- 利用されている cloud link サービス
- cloud link 保守サービス
福祉用具レンタルの業務システムに AWS を活用
━━ AWS をどのように活用しているのかを教えてください。
弊社が利用している業務システムを稼働させるサーバーとして活用しています。
具体的には、弊社の事業の柱のひとつである介護福祉用具のレンタルサービス「ハートサービス」にて、在庫や売上の管理、請求業務などを行うシステム「れん太壱番」を動かすサーバーです。
今までリース契約で社内に設置していた物理サーバーと違って、業務でシステムを利用する時間帯だけ稼働させることで無駄なコストを抑えることができるので、月曜~土曜の7時~21時の間だけ動かす契約にすることで、月額費用を抑えています。
運用スタートは2021年の8月頃ですので、1年以上 AWS 上で業務システムを活用していることになりますね。
物理サーバーのリースアップとBCP対策の強化を契機にクラウド導入を検討
━━ 業務システムをクラウドへ移行することになった経緯を教えてください。
クラウドに移行する前は、「れん太壱番」を社内の物理サーバーで動かしていたのですが、そのサーバーのリースアップの時期が近づいてきたことがきっかけでした。
また、すべての介護事業所を対象にした「BCP(事業継続計画)」の義務化を受けて、弊社は「BCM(事業継続マネジメント)」にまで取り組んでいるのですが、これまでのように地震の多い関東で自社オフィスに物理サーバーを置いておくことに対してリスクも感じていたので、クラウドへの移行を具体的に検討する事にしました。
ただし現場のスタッフのことを考えると、クラウドに移行しても、使い慣れた「れん太壱番」をそのまま使えることは最低条件です。
「れん太壱番」を開発するエースシステム様は、既に Microsoft Azure 上で動かすクラウド対応型の「SMARTれん太」というシステムをリリースしていましたが、それだと機能や細かな使い勝手などが変わってしまう。そこで「れん太壱番」をそのまま使える方法を模索した結果、実績はないものの「『れん太壱番』を AWS 上で動かすことにチャレンジする」という結論に至りました。
━━ 複数のクラウドサービスが存在する中、AWS を選定した理由はなんですか?
世界中で高いシェアを獲得している Amazon のサービスであり、クラウドサービスを利用するなら一番信頼性が高いと思っていたからです。以前から一度使ってみたいという思いがあったのも理由のひとつです。
━━ 物理サーバーからクラウドに移行するにあたって、懸念や抵抗感などはありませんでしたか?
管理者側としては、一切ありませんでした。
IaaS は初めての利用となりますが、「Office365」や「Google ドライブ」など、SaaS のクラウドサービスは日々使っていたからです。また弊社は新型コロナウイルスの流行前から、社員に iPad を持たせたり、Zoom で会議を行ったり、ITへの取り組みを推進していたので、クラウド導入に対しても前向きでしたね。
ただ現場からは、導入にあたって不安の声は多少出ていました。
それでも導入後は、これまで使っていた「れん太壱番」がそのまま継続して使えていること、そして実際に導入して問題なかったことから、そういった声は自然と消えていきました。
AWS のパートナー選定の決め手は実績・信頼・コスト
━━ AWS のパートナーとして、ターン・アンド・フロンティアを選んだ経緯についてもお聞かせください。
実は弊社の経営陣と、ターン・アンド・フロンティアの大久保社長とは、経営者の集まりで以前からのお付き合いのある知り合いでした。元々、たくさんの実績があって信頼できる会社だということは知っていたのです。
そのため、クラウド導入を検討することになった際にも、まず大久保社長に相談させていただきました。その際に、物理サーバーのリース料よりも安い価格を提示していただけたので、そのままターン・アンド・フロンティアさんにお願いすることにしたのです。
━━ 競合との比較検討などはなかったのですか?
はい。信頼していましたし安心感もあったので、最初からターン・アンド・フロンティアさん一択でした。
エンジニアの助言を得ながらネットワークを構築
━━ クラウドの環境構築はどのようにして進んでいったのですか?
最初は弊社と、ターン・アンド・フロンティアさん、あと開発会社のエースシステムさんの3社で話し合うところからスタートしました。そこで「れん太壱番」の動作条件を全部ピックアップして、どういう手順で環境を組み立てていくかを考えていった形です。
AWS 環境の構築では、社内のルーター設定が難しく、VPN や拠点間のネットワーク構築で苦労しました。しかしその際も、本来はサポートの範囲外ながらターン・アンド・フロンティアのエンジニアさんにたくさん質問したり、助言をいただきながら、なんとか AWS に接続することができました。
━━ 運用をスタートしてみて、実際の使い心地はいかがでしたか?
管理者としては、どこからでもサーバーに接続したり構築できるようになった点は、非常にありがたいです。
それまでは物理サーバーのある事業所まで戻らないと作業ができませんでした。それが今では、社外からでも誰かの端末に接続して設定をしたりできるようになったので、とても便利になりました。
それ以外は、まったく変わらない感覚で使えています。反応スピードも、もともと物理サーバーを設置していた事業所では少し遅く感じることもありますが、もうひとつのサーバーを置いていなかった事業所では逆に少し早くなったくらいで、大きな体感の変化はありません。
現場で使っている社員も、以前と同じ感覚で使えているようです。
AWS でなにかやるなら次もターン・アンド・フロンティアに!
━━ ターン・アンド・フロンティアに依頼して良かった点を教えてください。
依頼して良かったと感じる点は、次の3つです。
● 迅速かつ親身なサポート
困ったことがあれば、皆さんすぐに的確な対応をしてくださる点は助かりました。特に運用前の機器設定の時には、ターン・アンド・フロンティアのエンジニアさんには大変お世話になりました。メールや電話でたくさんやり取りさせていただきました。
パートナーや、同じ会社にいる仲間のような存在として、支えてもらっている感覚です。
● トラブルがない
運用がスタートしてからは、一切サーバーに関わるトラブルがない点も良かったことのひとつです。その分、普段は目立つ存在ではなくなっていますが、黒子的な存在として常に心強さと安心感があります。
● サーバーのコストが約2割減に
依頼の決め手のひとつとなった、コスト面の安さも大きな魅力です。具体的には、物理サーバーの時と比べて、約2割減となりました。冒頭にもお話しした、サーバーを動かす時間を日時で絞れるところも、コストカットに役立ってくれています。
しかも物理サーバーの場合、例えば5年契約すると5年間は払い続けなければならないところ、ターン・アンド・フロンティアさんと AWS の組み合わせなら、止めたければその月にストップできる点もありがたいです。
大げさではなく、10段階で評価をしろと言われたら、それを超える「100点」と答えさせていただくくらい満足しています。今後も、AWS を使ってなにかやろうという話になった時は、ターン・アンド・フロンティアさんに依頼させていただくつもりです。
今後の展望について
━━ ハートサービス様の今後のクラウドにおける展望と、そのためにターン・アンド・フロンティアに期待することはなんですか?
まず現場レベルで言えば、今使っている「れん太壱番」にはサポート期限があって、あと何年かしたら別のシステムへの移行を考える必要があります。その時には、AWS 上で動くシステムを検討するだけでなく、自社で開発することも考えていますので、ターン・アンド・フロンティアさんには、ぜひその実現へ向けた助言やサポートをお願いしたいですね。
また大きな話で言いますと、まだまだ我々がいる介護業界や、そこに深く関わる官公庁や自治体は、アナログな環境で仕事をしているところが多いと聞きます。もしも、そうした人たちが便利に使えるようなシステムがあれば、きっと業界全体を変えられると思っていますので、そうしたシステムの開発や環境構築にも、ぜひ積極的に関わっていただけると嬉しいです。
cloud link導入まとめ
- クラウド移行前と変わらぬ使い心地
- オンプレサーバーのリースと比べてコストは約2割減!
- どこからでも社内ITを管理できる
- 迅速かつ親身なサポートが魅力
- 運用スタート後はトラブルなし
次に AWS でなにかやる時もぜひ
ターン・アンド・フロンティアさんに
お願いしたいと思っています
有限会社 ハートサービス
https://www.heart-service.com/