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日本最大の AWS ユーザー会イベント「JAWS DAYS 2024 - LEAP BEYOND - 」初参加体験記

タイトルの通り、JAWS-UG による全国規模の交流イベント「JAWS DAYS 2024 - LEAP BEYOND -」に初めて参加しました。そこで感じた事、得た学びをお伝えします。

JAWS DAYS に参加することを躊躇されている方々、AWS を触ったことがないけど AWS に興味がある方々に響いてくれると嬉しいです。

AWS ユーザーによる、AWS ユーザーのための一大イベント「JAWS DAYS」とは

JAWS-UG(AWS User Group – Japan)という AWS のユーザーグループが主催する AWS に関する技術交流や人材交流を目的とした全国規模の交流イベントです。
参加するのに1500円かかりますが、後述させていただいている通りかなりお得です。

コロナの影響でしょうか、5年ぶりのリアル開催だったそうです。

今回の「LEAP BEYOND」というテーマには、5年ぶりの開催となる東京でのリアルなイベントで「ビジネスとテクノロジー」「地方と都市」「学生と社会人」など、さまざまなバックグラウンドを持つ人が同じ空間を共有し、その空間の中で、異なる価値観の人たちが、自分たちのコミュニティを飛び越えて偶然に出会う場を提供することで、新しい可能性を探っていきたいという考えが込められています。

60を超えるセッション、ワークショップが開催され、協賛企業の展示ブースに懇親会までついてきて、ユーザーイベントとは思えない規模に驚きました。

先にも書いた通り、このイベントを通じて交流することをとても重要視していました。

私が参加したセッション

参加したセッション、ワークショップは下記の通りです。

① Keynote

② チーム対抗提案コンペ 〜仮想 RFP に提案してみよう!

③ Amazon EMR でグローバル規模の金融データを扱う分散処理システムを構築した話

④ みんなこのセッション聞かないで!ここだけでしか言えない AWS やらかし大激論

⑤ 【MSP認定取得奮闘記】AWS Security Hub と AWS Organizations で最強のセキュリティを設定している話

⑥ AWS GameDay -Network Topology Titans-

① Keynote

Jeff Barr さんという方の講演でした。AWS のチーフエバンジェリストだそうです。
会場は大盛り上がりだったのでとても有名な方なんだと思いますが、全く存じ上げず、すみません。。。

内容は、「コミュニティとは、繋がるとは」でした。

最初、お話を聞いていてとても違和感がありました。というのも、通常の基調講演ではすんなりと入ってくる何を基調とするのか?という点が全く掴めなかったからです。

後に、このイベントは JAWS が主催する【交流】を目的としたイベントであることを思い出し、このイベントのあらゆる出来事、それら全てに繋がりを持とうという精神が根底にあるからこそ、この基調講演なんだなという思いに至り、ようやく腑に落ちました。

お話を聞いていて、心にとどめておこうと思ったセンテンスが下記です。

  • 楽しみ方は人それぞれ。
  • ビギナー向けのコンテンツを作ろう。
  • 自分の知っていることを共有しよう。
  • 座ってやっていることを、立ってやろう。
    ※これは、立って作業をしようという意味ではなく、得た知見を公開しましょうという趣旨でした。
  • 話すという機会を見つけて、スピーカーになってほしい。

② チーム対抗提案コンペ 〜仮想 RFP に提案してみよう!

弊社エンジニアが登壇するセッションということで参加しました。

セッションは、仮想企業から受けたプロジェクトの RFP に対し提案しようという内容です。仮想企業側の方が、これまでに経験したあらゆるふわっとした要求を詰め込んだ RFP を仮想ベンダー役の3チームに投げ、それぞれのチームがこの場で提案内容を発表し、その優劣を競うというとてもユニークなセッションでした。

結果は弊社エンジニアが所属するチームが優勝しました。

▼ 提案発表中の弊社エンジニアの勇姿(右から二人目)

▼ 鳥になっちゃった!

▼ 優勝賞品を受け取り勝利宣言する鳥

おめでとう!

③ Amazon EMR でグローバル規模の金融データを扱う分散処理システムを構築した話

EMR の実装に関する話を聞く機会はなかなかないので参加しました。

EMR の概要と構成の説明から始まり、実装時の考慮ポイント、起こった印象的なエラーについてお話されてました。

システムの規模からすると、もっと話を深堀りできたと思うんですが、15分という時間制約の為、いろいろ削ったんだろうなというのが伺え、発表する側の難しさを感じました。

④ みんなこのセッション聞かないで!ここだけでしか言えない AWS やらかし大激論

エンジニアなら皆気になるでしょう。「どんなことやらかしました?」ということで参加しました。

登壇された4人の方が、それぞれのやらかしをあいうえお作文に倣って「やらかし」と言うお題で発表されてました。

「し」のインパクト強すぎて、他のやらかしが霞んでました。

どう権限をいじったらそうなるのか、全く操作を受け付けず消すことすらできなくなった「し上最強のバケット」、、その名も「sugukesu」2歳だそうです。このまますくすく育っていっちゃうんでしょうか。経過を報告してほしいですね。

⑤ 【MSP認定取得奮闘記】AWS Security HubとAWS Organizations で最強のセキュリティを設定している話

 SOC 部隊の立ち上げを狙っているので参加しました。

冒頭、内容がお題と変わりますとのことで当初の目的は果たせませんでした。ですが、登壇された方のキャリアに驚きました。

なんとと言うと失礼ですが、新卒半年の方でした。

完全な偏見ですが、社会人になってまだ日も浅く、右往左往しているような頃合いかと思いきや堂々と登壇されている姿が印象的でした。内容もしっかりと構成されており、参加者の方に何か一つでも学びを得てもらおうという気概を感じ、姿勢の面で一番刺激を受けたセッションでした。

⑥ AWS GameDay -Network Topology Titans-

 今回一番楽しみにしていたコンテンツです。

3名でチームを組み、架空システムの構築や運用をクエスト形式で対処し、得点を競うワークショップです。内容は re:Invent 2023 で発表されたネットワークの問題を中心に取り上げた Network Topology Titans でした。

JAWS DAYS 2024 に一緒に参加した弊社エンジニア3人で参加し、結果は惨敗。

IPAM って何?どこで設定するの?この問いは何を問いかけているの?とスキルも日本語も全く至らない状態で、最初のお題すらクリアできませんでした。

こう書くと、楽しいの?と思われるかもしれませんが、とても楽しい時間でした。仮説を立て、検証する。私が思うエンジニアにとって大事な時間の1つです。得点を得る=仮説が正しいということになり、その結果がスコアで表示されていきます。自分の仮説が正しかったという喜びと、スコアを得る喜びがリンクしてゲーム感覚の楽しさがありました。

またチーム戦ということもあり、チームマネジメントという面でも考慮が必要で、スキル面だけではなく、より実践的な学びを得られました。

今回は顔見知りのメンバーと参加しましたが、個人参加の場合は全く知らない方とチームを組むので、次の機会ではそういう場に身を置いて修行しようと思います。

なお、参加には予約が必要です。予約はすぐに埋まるみたいなのですぐ申し込みましょう。

GameDay 会場の様子や、実際の画面です。

JAWS DAYS 会場の雰囲気・環境

総じて賑やかです。会場の狭さも相まって隣のセッションの声が普通に聞こえてきました。これは受け手側の感性に拠るかと思いますが、企業が主催するイベントの感覚で来ると面食らうと思います。

人は皆さんウェルカムです。当たり前ですが繋がる為のイベントですので。弊社エンジニアは名刺を持たず参加しておりましたが、大量の名刺を持って帰ってきておりました。

逆にセッションだけ聞いて、誰とも関わらずすぐ帰るというのも全然ありだと思います。

Jeff Barrさんも楽しみ方は人それぞれと仰ってました。
その言葉の通り、色々な意味で色々な人がいらっしゃいますので、人に迷惑をかけなければ、どんな考えも受け入れてもらえる環境だと思います。

日本最大のAWSユーザー会イベント「JAWS DAYS 2024 - LEAP BEYOND -」を終えて

これだけのコンテンツが揃っていて、お昼にお弁当が出て、懇親会の飲食も食べ放題飲み放題で1500円。これはお得ですね、という軽口は置いておいて。。

色々なエンジニアの方々が、経験、知見を惜しげもなく共有する姿を見て、自身のエンジニアとしての姿勢を見直さなければならないという気持ちが湧きました。
参加してよかったと思います。来年も行くと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

JAWS DAYS に参加することを躊躇されている方々、
AWS を触ったことがないけどAWSに興味がある方々へ、きっと何か収穫があります!

騙されたと思って一度参加してみてほしいです。

・・・

次回に備えて今回の反省点を書き記します。
初参加される方のご参考になれば幸いです。

セッション内容で分からなかったことを、直接聞きに行けなかった ──

分からなかったことや、話しきれなかった内容等を直接質問できるのはこのイベントの魅力の一つです。次回は、登壇者の方と何かしら関わりを持とうと思います。

企業展示ブースを回れなかった ──

かなりの過密スケジュールでセッションが開催されるのと、勝手がわからないというのもあり、その時間が取れませんでした。チェックイン時に貸与されるヘッドセットから音声は入るので、セッションの席に居なくても話は聞けます。図を用いての説明が無さそうなセッションで出歩くことはできると思うので、チャレンジします。

・・・

最後に、運営の皆様、登壇者の皆様、参加されたすべての皆様お疲れ様でした!


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元記事発行日: 2024年04月01日、最終更新日: 2024年04月15日