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AWS運用でテレワークを実現する仮想デスクトップサービス

新型コロナの影響で幾度となく緊急事態宣言が出されましたが、その間、皆様はどのように過ごされていましたでしょうか。

当社では緊急事態宣言が出されると、基本的に完全リモートワークになります。2020年の1月から、2年以上リモートでの働き方を実践してきたこともあり、特に問題なくメンバー全員がいつもどおりに働ける環境にあります。自宅でもストレスなくオフィスと同じように働ける毎日。本当に幸せなことだな〜としみじみ感じる日々です。

最近は当社のお客様からもリモートワーク(テレワーク)導入のご相談が増えてきましたが、その中でもお申し込みが増えてきているサービスが、仮想デスクトップの「Amazon WorkSpaces」です。筆者はアシスタント業務に携わっているのですが、今後も正しくお客様のサポートができるよう、この「Amazon WorkSpaces」のサービスについて整理しておこうと思います。

AWS運用でも注目。そもそも仮想デスクトップサービスって?

今回のテーマの Amazon WorkSpaces は、クラウド上に仮想デスクトップ環境を提供する AWS のフルマネージド型サービスです。

では、そもそもクラウド型仮想デスクトップサービスって何でしょう??

それは、クラウド環境上に VDI(PCのデスクトップを仮想化するシステム)を利用してサーバーの仮想PCを作成し、自宅のPCや端末からアクセスできる仕組み、DaaS (Desktop as a Service) の1つです。

オンプレミスで VDI 環境を自社開発することは大変なことでしたが、クラウド型サービスの VDI を利用することで、簡単にセキュアな仮想デスクトップ環境を1台から準備できるようになりました。

まさに、AWS の「いつでもすぐに必要なだけ使える」サービスですね。

仮想デスクトップで運用すれば、こんなことが実現できる!

仮想デスクトップ環境を利用すれば、リモートワーク(テレワーク)への短期移行だけでなく下記のようなメリットもあります。

  1. リモート用のノートPCを社員全員に支給しなくてもよいのでコスト節約になる。
  2. 必要な動作はサーバー側で実施されるため、ユーザー側の作業端末は高スペックではなくても問題なく作業ができる。ユーザー自身のPCやタブレットでもOK。
  3. OSやアプリケーションのセットアップやバージョンアップも、サーバー側で一括して実施できるので、管理が簡易になる。逆に、不必要なアプリをユーザーが自由にインストールできないため、セキュリティ向上の効果も。
  4. 必要データはサーバー側に保存され端末自体にデータは残らないため、重要データの漏洩防止にもなり、また端末が故障してもデータに影響がないため安心。

なんか、このメリットだけでもすごい便利!と思えてしまいますね。セットアップはOSバージョンアップも、まとめてできちゃうとかすごい!!

OSのバージョンアップを今週中にするように!と通知があり、長時間バックアップをとらされ、配布されたキーで一人ひとりが設定作業を実施し、部署内全員が完了したか確認と報告を・・・

以前の職場で「この忙しいときに、なんてめんどくさい作業なんだ!」とみんなでイライラしながら作業した日がなつかしい・・・

社内PCを家に持ち帰るために、上司に申請、許可をもらって・・・なんて面倒な手続きが不要になるだけでも、嬉しいメリットですよね。

AWS の仮想デスクトップ WorkSpaces 運用だからこそのポイントは?

そんなクラウド型仮想デスクトップサービスの中で注目される「Amazon WorkSpaces」。

AWS サービスだからこそのポイントについてもみていきたいと思います。

  • 対応デバイスの選択肢が豊富。
    ユーザーは、Windows、Mac または Linux (Ubuntu) コンピュータ、Chromebook、iPad、Fire タブレット、Android タブレット、Chrome および Firefox ウェブブラウザから WorkSpace にアクセスできるので、手持ちのPCやタブレットから気軽に利用を開始できることになります。
  • Windows だけでなく、Linux 環境も利用できる。
  • AWS 環境だけではなく、オンプレ環境のサーバーにもアクセス可能。
    既存の AD 環境と統合することで、現在の認証情報をそのまま使用して社内のリソースにログインすることもできます。
  • 多様なバンドルが提供されている。
    簡単にスケールできるので、用途や必要なスペックに合わせて柔軟に対応が可能。これは、AWS 自体の特徴でもありますが、変化が激しい環境の中では大きなポイントですよね。

AWS運用でリモートワークを実現する仮想デスクトップサービスとは(まとめ)

いかがでしょうか?
うちの会社でも導入できそう。と思っていただけましたでしょうか?

まずは短時間で試してみたいという場合、Amazon WorkSpaces には時間課金の料金体系もあるので、うまく利用してみてください。

  • 社内サーバーに外からアクセスするのは月末だけ。
  • 緊急事態宣言の期間だけテレワーク導入として利用したい。
  • 外部パートナーとのプロジェクトの間だけ必要。

など、フレキシブルな対応と変更が求められる環境にこそ、Amazon WorkSpaces のサービスがおすすめかもしれません。

こんなことを実現したいんだけど・・・などご要望がございましたら、当社でも導入サポートをさせていただきますのでお気軽にご相談ください!

元記事発行日: 2022年05月30日、最終更新日: 2024年02月28日