新試験「SAA-C03」AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト取得のためにやったこと
皆さんこんにちは!新人クラウドエンジニアの新谷です。
本ブログでは「SAA-C03」に合格するために何をすればよいか、簡潔にお伝えさせていただきます!
2022 年 8 月 30 日に AWS 認定ソリューションアーキテクトアソシエイト試験のバージョンが「 SAA-C02 」から「 SAA-C03 」に変更になりました。新しい参考書などがなく、勉強方法について困惑している方も多いのではないでしょうか。筆者も AWS 試験の予約を 2022 年 8 月にしようと思い、予約サイトを見ると試験変更の告知があり困惑いたしました。 2022 年 10 月 31 日に 1 回目の受験で取得することができましたので、新試験「 SAA-C03 」AWS 認定ソリューションアーキテクトアソシエイト取得のためにやったことをご紹介していきたいと思います。
目次
AWS 認定ソリューションアーキテクトアソシエイトとは?
AWS 公式サイト に詳細な記載があります。
本ブログをご覧になっているということは AWS 認定ソリューションアーキテクトアソシエイトをご存知だと思いますので詳細は割愛させて頂きます。
この資格を取得すると AWS のソリューションアーキテクト設計の中級者として証明することができます。また幅広い AWS のサービスにわたる AWS テクノロジーに関する知識とスキルを示すことができるので、取得していない人は是非資格取得を目指してみてください!
AWS 認定ソリューションアーキテクトアソシエイト「 SAA-C03 」の所感
色々なブログや合格記事を見ると『最短○○日で合格』など書かれていますが、IT業界の経験値や個々のスタート地点が違いがあるので鵜呑みにしてはいけません。筆者も AWS 実務経験は少ないですが、元々はインフラエンジニアとしての業務経験が少なからずあります。
IT 業界未経験で知識ゼロでも本ブログの内容を一つずつこなせば資格取得はできるはずです。
AWS 認定クラウドプラクティショナーを取得していないのであれば、 AWS 認定クラウドプラクティショナーから取得することをオススメいたします。実は AWS 認定プラクティショナーを取得していれば、 AWS 認定ソリューションアーキテクトアソシエイトを取得することはそこまで難しくはありません。
筆者の覚えている範囲で1回の試験内から出題されているサービスを下記に表でまとめてみました。
恐縮ではありますが確実に試験に出題される保証はございません。試験の出題はランダムであるため、ご参考程度にご留意頂けると幸いです。
筆者は AWS 認定ソリューションアーキテクトアソシエイトを受験するのは初めてなので、実際の試験( SAA-C03 )でどのような変更があったのかは分かりません。試験詳細は AWS 公式試験ガイド に出題範囲と対象サービスが記載されており、約130前後の AWS サービスが出題範囲です。全ての対象サービスが 1 つの試験に出題されるわけではないです。実際に本番試験で出題されてきた数は約60サービスで AWS 主要サービス+ α を覚えているだけで資格取得はできます。 AWS 認定クラウドプラクティショナーを資格取得していれば知っているサービスばかりだと思います。
筆者は出題範囲のマイナーサービスの大半は分かりません。少なくともマイナーサービスがメインで出題される傾向は見受けられないように感じましたが、まったく勉強しなくていいというわけではなく、簡単な概要は理解しておくと良いと思います。設問の内容としては単体サービスの知識を問う問題が出題されることもありますが、複数サービスを連携した内容で設問に対してどれがベストな構成かを問われる問題が特に多く感じられました。
一番理解しておく必要がある事は AWS Well-Architected フレームワーク の 6 本の柱についてベストな解答ができるように理解をしておく必要があります。そして設問で問われる AWS サービスがどのように連携しているかしっかり理解しておく必要があります。 AWS 公式サイトで記載されているベストプラクティスを選択できると良いと思います。
・運用上の優秀性
・セキュリティ
・信頼性
・パフォーマンス効率
・コスト最適化
・持続可能性
あとは「ディザスタリカバリ ( DR )」について問われる問題が 2 問ありましたので、以下 4 つの用語についてもそれぞれの違いを理解しておくと良いと思います。
・バックアップと復元
・ウォームスタンバイ
・パイロットライト
・マルチサイトアクティブ/アクティブ
◎= 4 問以上、○= 2 〜 3 問程度、△= 1 問
○分析
サービス名 | 出題数 |
Amazon Athena | △ |
Amazon Kinesis | ○ |
Amazon OpenSearch Service (Amazon Elasticsearch Service) | △ |
Amazon QuickSight | △ |
Amazon Redshift | △ |
○アプリケーション統合
サービス名 | 出題数 |
Amazon EventBridge (Amazon CloudWatch Events) | △ |
Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS) | ○ |
Amazon Simple Queue Service (Amazon SQS) | ◎ |
AWS Step Functions | △ |
○ WS コスト管理
サービス名 | 出題数 |
Savings Plans | △ |
○コンピューティング
サービス名 | 出題数 |
Amazon EC2 | ◎ |
Amazon EC2 Auto Scaling | ○ |
AWS Elastic Beanstalk | △ |
○コンテナ
サービス名 | 出題数 |
Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS) | ○ |
○データベース
サービス名 | 出題数 |
Amazon Aurora | ○ |
Amazon DynamoDB | ◎ |
Amazon ElastiCache | △ |
Amazon RDS | ○ |
Amazon Redshift | △ |
○フロントエンドのウェブとモバイル
サービス名 | 出題数 |
Amazon API Gateway | △ |
○機械学習
サービス名 | 出題数 |
Amazon SageMaker | △ |
○マネジメントとガバナンス
サービス名 | 出題数 |
AWS Auto Scaling | ◎ |
AWS CloudTrail | △ |
AWS CloudFormation | △ |
Amazon CloudWatch | ○ |
AWS Config | △ |
AWS Trusted Advisor | △ |
AWS Organizations | △ |
AWS Management Console | △ |
○移行と転送
サービス名 | 出題数 |
AWS DataSync | △ |
○ネットワークとコンテンツ配信
サービス名 | 出題数 |
Amazon CloudFront | ○ |
AWS Direct Connect | △ |
Elastic Load Balancing (ELB) | ◎ |
Amazon Route 53 | ○ |
AWS Transit Gateway | △ |
Amazon VPC | ○ |
AWS VPN | ○ |
○セキュリティ、アイデンティティ、コンプライアンス
サービス名 | 出題数 |
AWS Certificate Manager (ACM) | ○ |
Amazon GuardDuty | △ |
AWS Identity and Access Management (IAM) | ○ |
AWS Key Management Service (AWS KMS) | △ |
AWS Shield | △ |
AWS WAF | △ |
Amazon Inspector | △ |
○サーバーレス
サービス名 | 出題数 |
AWS Fargate | △ |
AWS Lambda | ◎ |
○ストレージ
サービス名 | 出題数 |
Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) | ○ |
Amazon Elastic File System (Amazon EFS) | △ |
Amazon FSx (すべてのタイプに対応) | △ |
Amazon S3 | ◎ |
Amazon S3 Glacier | ○ |
AWS 認定ソリューションアーキテクトアソシエイト「 SAA-C03 」の勉強方法について
筆者は AWS の実務経験は 1 ヶ月です。
勉強期間は 2 週間ほどですが、自分の知識や経験値をもとに計画を立てたほうが良いです。
IT 業界未経験で知識ゼロから始めるなら最低でも数ヶ月は勉強期間が必要だと思います。
勉強時間は長ければ長いほど良いというわけではありませんが計画性は必要です。
筆者は試験日を確定させておかないと勉強しない性格なので、 3 週間前に試験を予約しました。
勉強のはじめ方として、基本は参考書で知識のインプットを繰り返し行い分からない用語を調べて覚えていきましょう。その後は問題集でアウトプットの繰り返しで問題ありません。
ハンズオンで実際に AWS を個人利用できる環境がある人は実際に触ってみると良いと思います。
筆者は参考書と問題集のみで勉強を行いましたが、業務で日常的に AWS に触れています。
どちらかといえば参考書を読む時間よりは、問題をひたすら解く時間を確保しアウトプットする力を鍛えましょう。問題を解答した後に解説を見て、自分の中の認識と合っているかは確認してください。分からなかった問題がたまたま正解していることもあります。
知識のインプットの優先順位は AWS 主要サービス> AWS サービス同士の連携> AWS マイナーサービスで問題ありません。
AWS マイナーサービスは AWS 主要サービスと AWS サービス連携を理解してからでも遅くはありません。
また前述の表で「◎」と「○」の内容はしっかりと理解して「△」については概要を押さえておいて下さい。もちろん表に記載していないサービスも余裕があれば勉強しておく必要があります。
筆者は本の問題集は苦手なので、 Web サービスの問題集を使用しました。
「 SAA-C03 」に対応しているので「 Udemy 」と「 cloud-tech 」を利用しました。「 Udemy 」は少し難しすぎるように感じました。こちらのサイトの問題集は難しい傾向にあり、本試験で出題されることはほぼなかったように感じます。
問題数 65 問をすべて解いてから解答と解説なので、少し使いづらいです。
なので「cloud-tech」をメインで勉強しておりました。
無料会員で 200 問、有料会員で 800 問の問題を解くことができます。有料会員で 500 問まで解きましたが本試験と同等の問題が複数ありました。
800 問全てを解くには時間がかかりますので、 1 問ずつ丁寧に押さえておくと良いと思います。
1 問単位で正解が分かるのと10問単位で勉強できるので、 10 分あれば 10 問勉強できます。
あとは解答の選択肢も毎回ランダムに配置されるので良い感じです。
使用した Web 問題集のサイトも記載しておきます。
・Udemy https://www.udemy.com/
・cloud-tech https://kws-cloud-tech.com/
AWS 認定ソリューションアーキテクトアソシエイト「 SAA-C03 」の参考書について
SAA-C03 に対応した参考書は 2023 年 1 月 20 日現在は出版されておりませんが、ご安心下さい。
試験問題に出題される主要サービスに大きな変更はないので、筆者は「 AWS 認定資格試験テキスト AWS 認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト 改訂第2版」を使用いたしました。主要サービスのインプットはこれで十分です。
もし他の参考書がお手持ちであり主要サービスの記述があるならそれで十分です。ただし情報が古い可能性があるので、比較的新しい SAA-C02 用の参考書を使用するほうが良いと思います。
本ブログで紹介している間に SAA-C03 用の参考書が発売されたらそちらをオススメいたします。
AWS 認定ソリューションアーキテクトアソシエイト「 SAA-C03 」の本番試験
筆者は「ピアソン VUE 」のテストテスターで受験をしました。
職場の先輩に話を聞くと、自宅オンライン受験はネットワーク回線が途切れて再試験になることがあるそうなのでテストセンターで受験することをオススメいたします。
本番試験で気をつけることを記載しておきます。
・お手洗いを済ませて水分補給と糖分を摂取しておく。
・わからない問題は見直しチェックを付けて飛ばす。
・わかる問題を確実に解答する。
・最後にわからない問題に着手していく。
・日本語の表記がおかしい問題があれば英語翻訳にしてみる。
・緊張はするので、たまに深呼吸して落ち着く。
・メンタルを保つために、たまに深呼吸して落ち着く。
・たまに背伸びしてリラックスする。
・最後は自分を信じる。
試験中は冷静に落ち着くことが大切です。メンタルを維持するように心がけて下さい。
無理に翻訳している部分があり問題の日本語表記がおかしい場合は、英語翻訳に変えると見慣れた用語が英語で記載されている事がわかるので参考になるでしょう。
試験時間は 130 分なので 1 問を平均 2 分以内に解答する必要があります。 1 分考えて分からなかったら見直しリストに登録して次の問題に行ったほうが良いでしょう。
合格ラインのスコアは 720 点ですが正確な配点は分かりません。
筆者は 65 問中 48 問を正解しようと計画していましたが、注意点としては全問題 65 問の内 15 問はスコアには影響しません。そうなると 1 問平均 20 点の配点があるのでスコアに影響する問題を 36 問正解すれば合格できる計算になりますが、実際はそんなに甘くはありませんでした。本番試験では分からない問題が 25 問ありましたが、実際は分からない問題の選択肢が 4 択中 2 択まで絞れる問題が大半を占めていました。後は冷静に時間との戦いで最善だと思う選択をするだけです。
筆者のスコアは 768 点とギリギリ合格でしたが、あと 3 問を間違えていたら試験は不合格だったと思います。
最後に筆者は本番試験で勘違いをしていました。
SAA-C03 では試験終了時の画面に合否判定がでないみたいです。
AWS 認定クラウドプラクティショナーの試験では、試験終了後の画面に合否判定がでておりましたので試験に落ちたと勘違いして落ち込んでおりましたが、帰宅後にスコア表を見ると合格だったので驚きました。
個人差があると思いますが、スコア表がアップロードされたのは試験終了後の 3 時間後くらいでした。
AWS 認定ソリューションアーキテクトアソシエイト「 SAA-C03 」のまとめ
本ブログをご覧になって頂きまして誠にありがとうございました!
今回は新試験「 SAA-C03 」AWS 認定ソリューションアーキテクトアソシエイト取得のためにやったことをご紹介させて頂きました。
皆さまも合格できることを祈っておりますので、合格できたら是非共有頂ければ嬉しいです!
またAWSについてお困りごとがございましたら、弊社はすべてのメンバーがAWS認定を取得しておりますので、老舗 AWS パートナー企業のターン・アンド・フロンティアが豊富な実績をもとにサポートさせていただきます。
お気軽にお問い合わせを頂けますと幸いです。
元記事発行日: 2023年01月30日、最終更新日: 2024年02月28日