AWS運用 Amazon WorkDocs を使ってみませんか

「ファイルサーバー」と聞いて、皆さんは何を想像されますか?
オンプレミス環境だと文字通り「サーバー」ですよね。他には「NAS (Network Attached Storage)」などを思い浮かべるかと思います。
最近のクラウド環境ではどうでしょう。
クラウドの場合は「ファイルサーバー」というより「クラウドストレージ」と呼ばれる事が多いと思います。 Dropbox や Box といったサービスをご存知だったり、おそらく既にご利用されている方もおられるのではないでしょうか。
「クラウドストレージ」で検索すると Googleドライブ、Microsoft OneDrive、Apple iCloud、Amazon Drive(AWSではない)など、各社のサービスが出てきますが、実は Amazon WorkDocs もクラウドストレージのひとつになります。
今回はこの WorkDocs についてご紹介させていただこうと思います。
目次
AWS運用 Amazon WorkDocs の歴史
Amazon WorkDocs は、2014年7月にリリースされた完全マネージド型の企業向けストレージおよびファイル共有サービスです。当初は「Amazon Zocalo(ゾカロ)」という名称でしたが、その後「Amazon WorkDocs」に名称が変更されました。
※ サービス内容は変更されていません
AWS運用 WorkDocs の特徴
- 仮想デスクトップサービス「Amazon WorkSpaces」と連携(50GBまで無料)
- 既存の「Active Directory」と統合可能(非統合時は、SimpleAD が無償利用可能)
- 共有ルール、認証ログ、コメント要求と収集、保存場所などを一元管理可能
- ネットワークファイル共有を利用せず、負担なくコンテンツをクラウドに移行可能
- アクティブユーザーアカウントおよびストレージ使用量に対する従量料金制
- Windows Explorer、Mac Finder、Amazon WorkSpaces から直接コンテンツを起動可能
(パソコンに Amazon WorkDocs Companion のインストールが必要 ) - チーム内で簡単に共有が可能
- 外部ユーザーを招待して組織横断型のコラボレーションが可能
- コンテンツは転送中、保管時、どちらの状態でも暗号化されている
- ユーザーや管理者のアクティビティ(誰が何にアクセスしたのか)の追跡調査可能
以下、AWSドキュメントより抜粋
一般的な特徴
| サイトごとの最大ユーザー数 | 無制限 |
| ファイルアップロードサイズの上限(ウェブクライアント) | 5 GB |
| ファイルアップロードサイズの上限(同期クライアント) | 5 TB |
共同作業
| ブラウザでのファイルのプレビュー(35種類以上のファイルタイプ) | 可能 |
| ファイルレベルのコメント | 可能 |
| ファイルコンテンツに関する注釈 | 可能 |
| ファイルレビュー期限の設定 | 可能 |
| メール通知 | 可能 |
| 多言語サポート | 可能 |
| ワークフローへのアクセス要求 | 可能 |
| スレッド化されたコメント | 可能 |
| プライベートコメント | 可能 |
| ファイルのロックとロック解除 | 可能 |
セキュリティ
| シングルサインオン (SSO) | 可能 |
| 詳細なアクセス許可 | 可能 |
| 転送中と保管時の暗号化 | 可能 |
| 共有可能リンクのパスワード | 可能 |
| 共有可能リンクの有効期限 | 可能 |
| 共有可能リンクの無効化 | 可能 |
| 使用ログ | 可能 |
| ユーザーアクティビティの追跡 | 可能 |
| Multi-Factor Authentication (MFA) | 可能 |
| 管理者アクティビティの追跡 | 可能 |
同期、共有、モバイル
| 外部からのファイル閲覧 | 無制限 |
| ファイルおよびフォルダへのユーザーの招待 | 可能 |
| ゲストユーザー | 無料 |
| ユーザーに共有可能なリンクの作成 | 可能 |
| 誰にでも共有可能なリンクの作成 | 可能 |
| 一括アップロード | 可能 |
| モバイルアプリケーション(iOS、Android、Kindle Fire) | 可能 |
| オフラインアクセス(同期クライアント、Drive、モバイルアプリケーション) | Amazon WorkSpaces で利用可能 Windows では限定プレビュー中 |
| Amazon WorkDocs Drive | 可能 |
データ損失防止
| ごみ箱 | 30 日間 |
| サイト管理者によるデータ復旧 | 最大 365 日間 (デフォルトは60日間) |
| ファイルダウンロードの無効化 | 可能 |
| 無制限のファイルバージョニング | 可能 |
| 管理者とユーザーのアクティビティ追跡 | 可能 |
検索
| ファイルおよびフォルダ名 | 可能 |
| アクティビティフィードの検索とフィルタリング | 可能 |
| お気に入りのファイルとフォルダ | 可能 |
コンプライアンス
| 複数の AWS リージョン | 可能 |
| HIPAA 対応 | 可能 |
| PCI DSS | 可能 |
| ISO 9001 | 可能 |
| ISO 27001、27017、27018 | 可能 |
管理
| ユーザー管理 | 可能 |
| SDK によるエンタープライズアプリケーションの統合 | 可能 |
| 転送ファイルの所有権 | 可能 |
| AWS CloudTrail のログ | 可能 |
| ストレージと共有に関するポリシーの設定 | 可能 |
| AWS 請求の集中管理 | 可能 |
統合
| 移行パートナー | 可能 |
| Active Directory によるシングルサインオン | 可能 |
サポート
| AWS フォーラム | 可能 |
| AWS サポート | 可能 |
SDK
| 月単位のアクション | 無制限 |
| 言語 | Java、Python、Go、JavaScript、.NET、PHP、Ruby |
| ロールとアクセス許可の管理 | AWS Identity and Access Management (IAM) |
| 使用ログのリアルタイム通知 | 使用ログのリアルタイム通知 |
| 使用ログ | AWS CloudTrail |
| 認証 | AWS 標準署名バージョン 4.0、OAuth 2.0 |
AWS運用 利用料金
Amazon WorkDocs は、アクティブなユーザーアカウントと、使用するストレージに対する料金のみで利用可能です。東京リージョンにてご提供する際の WorkDocs の使用料金は以下となります(2021年 9月現在)。
| WorkDocs ユーザー料金/月 | 7.00 USD (USD) |
| 最初の 1 TB/ユーザー/月 | 利用料に含まれる |
ユーザー管理にはディレクトリサービスを利用しますが、Simple AD (small) であれば、無償利用が可能です(グループ設定を行う場合は、ディレクトリサービスに接続可能なインスタンスが必要です)。
※ 弊社よりご提供させていただく場合は、別途お見積りさせていただきます
※ 容量追加については、ご相談ください
※ WorkDocs からのダウンロードには弊社所定のデータ通信料が必要です( WorkDocs へのアップロードは無料)
AWS運用 Amazon WorkDocs のまとめ
いろいろご説明しましたが、WorkDocs の利便性は実際に利用してみることでより実感をもって理解することができると思います。
弊社からは1ヶ月1ユーザーからご利用いただくことも可能ですので、ぜひ一度お試しください。
また、特に Amazon WorkSpaces との親和性が高いので、既に WorkSpaces をご利用中の場合は、クラウドストレージとしてご利用いただくと、より便利にお使いいただけると思います。
元記事発行日: 2021年09月29日、最終更新日: 2023年03月28日
















