AWS運用初心者必読!今さら聞けないAWS基礎知識〜20代文系女子がやさしく解説してみた〜
皆さんこんにちは、セールスアシスタントの犬飼です。
本ブログでは、AWS運用初心者向けのAWS基礎知識についてお話ししていこうと思います。
「AWS」という言葉はよく聞くし、便利なサービスと言われているけれど、“何から学んだら良いか分からない方” や “具体的にAWSの何が良いのか分からない方”、“IT初心者で難しい解説が分からない方” も多いのではないでしょうか(実際に私もその一人です)。
そんな上記のような初心者の方にも理解できるように、AWS初心者文系女子(私)がやさしく基礎知識をご紹介していきますので、是非最後までお付き合いくださいませ〜!
目次
AWS運用初心者向け:Amazon Web Servicesとは?
本章では、まず Amazon Web Services の概要と特徴、メリットについて簡単に説明していきます。
近年よく耳にする「AWS」とは、Amazon Web Services の略称です。
今やインターネット通販で有名な Amazon が自社ビジネスの課題を解決する為に、自分たちで作ったクラウドを外部に提供している ”クラウドコンピューティングサービス” です。
簡単に言うと、クラウドコンピューティングとは、サービス(サーバー・ストレージ・データベース・ネットワーク・ソフトウェア・分析等)をインターネット(クラウド)経由で貸してくれるサービスです。
サーバを貸してくれるサービスは、他にも存在しますが(例:レンタルサーバ等)、インフラ部分を 1社で完結させることが難しいように思います。
一方、AWSのようなクラウドサービスの特徴は、“システム運用に必要なサービスを一式借りることができる”というところです。
OS(Windows, Amazon Linux 等)や、データベースに必要なソフトウェア(Oracle, MySQL 等)も手配することが可能です。
まとめてインフラの手配ができれば、とっても楽ですよね!
AWSではさまざまなサービスが提供されているので、何かを始めようと考えたときにAWSの複数のサービスを組み合わせて、サービスを構築することができます。
また、AWSは従量課金である点がとても魅力的です。
そのため、運用を始めようと考えたときから将来の5年後・10年後を想定して開始しなくて良いということです。いま必要な規模で構築して、足りなくなれば追加をすれば良いのです。
オンプレミスだと将来のあらゆる想定をして、サービスを選定しないといけないので、非常に骨が折れるのではないでしょうか。その点、AWSは「必要なサービス」を「必要なときだけ」利用したり、拡張したりできるところが強みだと言えます。
ちなみにAWSへのお支払いは基本的にクレジットカードかデビットカードになります。利用料金はドル建てで計算されますが、日本円でお支払いいただくことも可能です*1。
クレジットカード登録さえしてしまえば、すぐにアカウントを作成できるので、気軽に試せるところも良いですね。
以上、まずは「AWS」について簡単に説明してみました。
続いて、AWSのサービスにはどのようなものがあるか見ていきましょう!
*1 現在、日本円に対応しているのはクレジットカード決済(VISA, Master)のみです。
AWS運用初心者向け:代表的なAWSサービスの紹介
AWSのサービスは、現在200種類以上提供されています。おおよそですが、ITのシステムで使われる機能のほとんどがサービスとして提供されています。
1章でもお伝えしましたが、何かを始めようとした際にさまざまなサービスを必要に応じて組み合わせて利用できます。
例)
早速ですが、AWSが提供しているサービスを少しご紹介していきましょう!
代表的なサービスなので、皆さんも一度は耳にされたことがあるのではないかと思います。
Amazon EC2 (Amazon Elastic Compute Cloud)
AWS上に仮想サーバを作るサービスです。LinuxやWindowsなどさまざまなOSやアプリを実行(稼働)させる為の基盤となるものです。
AWS上にWindowsやLinuxのサーバを作ろう、と思ったらまずEC2が利用できます。
AWSクラウド上に立てられた仮想サーバーはインスタンスと呼ばれ、WEBサーバやDBサーバを構築する為(の環境)に用いられます。
Amazon S3 (Amazon Simple Storage Service)
Webサーバやバックアップなどの保管場所(ストレージ)としてデータを保存して保護することができます。
Amazon S3 はイレブンナインと呼ばれる 99.999999999% (9 x 11) の耐久性を実現するほどの堅牢さを備えています。
Amazon Route 53
ドメインに関するガイドさんのような役割を担ってくれるサービスです。
例えば、example.com のようなドメインにアクセスしたときに、ドメインと紐付けられたIPアドレス(サーバー)の情報を返してくれたりします。ちなみに、ガイドしてくれるサーバは Domain Name System (DNS) と呼ばれます。
Amazon Route 53 ではドメイン登録も行えます。example.com のようなドメイン名を購入および管理でき、Amazon Route 53 を使用してお客様のドメインの DNS を自動的に設定できます。
Amazon VPC (Amazon Virtual Private Cloud)
AWSアカウント専用の仮想ネットワークです。
ネットワークやサブネットの範囲、ルートテーブルやネットワークゲートウェイの設定等をして、仮想ネットワークを構成することが出来ます。
他にも様々なサービスがありますが、本ブログですべてをご紹介することはできないので、AWSの公式ページもあわせてご参照ください(ページ最下部にURLを記載)。素敵なサービスがたくさん記載されております。
多種多様なサービスを組み合わせて、便利に手軽にシステムを構成できるAWSですが、便利であるが故に「その分料金もかかるんじゃないの…?」と不安な方もいらっしゃると思います。
そこで次章では、皆さんが特に気になるAWSのコストについてお話ししていきます。
AWS運用初心者向け:AWSの利用料金
AWSはサービスによって料金形態が違いますが、ほとんどのサービスが従量制課金を導入しています。AWSには最小契約条件はなく、長期契約も必要ありません。つまり “使用したいとき” に ”使用した分だけ” 費用が発生するということです。クラウドリソースが必要ではない時は、稼働を止め、支払いを停止することができます。
ですので、予め将来のアクセスの増加に備えて購入する必要がないため、使用しないリソースの無駄な費用も掛かることがなく、小規模で費用を抑えた状態でのスタートが可能です。そこから稼働後の使用状況をみて、随時変更を加えていけば良いのです。
オンプレミスの方からすると驚きの事実ではないでしょうか.....。将来に備えての見積もりをすることからも、解放されますね〜!
リザーブドインスタンス
また、費用の削減を目的に、予約して節約できる「リザーブド」という契約形態が特定のサービスにあります。主に Amazon EC2 や Amazon RDS が対象のサービスとなります。このリザーブドインスタンスでは、同等のオンデマンド(月額契約)キャパシティーに比べて最大 75% 節約できます。リザーブドインスタンスを購入する場合、前払いが大きいほど割引も大きくなります。
AWS 無料利用枠
さらにAWSでは、新しいお客様がクラウドを手軽にお試しいただけるように「無料利用枠」を提供してくれています。AWSを新しくご利用されるお客様は、1年間無料のAmazon EC2 マイクロインスタンスを実行できるのと同時に、「Amazon S3」や「Amazon Elastic Block Store」、「Amazon Elastic Load Balancing」、「AWS データ転送」およびその他AWSサービスの無料利用枠を活用いただけます。詳細については、AWS無料利用枠の公式ページをご覧ください(ページ最下部に記載)。
これらを上手く活用することで、AWSのサービスをさらに低価格で利用できますね!
AWS運用初心者向け:AWSをはじめてみよう
1〜3章では「AWSとは何か」「主なサービスにはどんなものがあるのか」「AWSの基本的な料金体系」についてお伝えしてきました!
ここまで読んでいただいた方は「早速AWSを試してみたい!でもどうやって始めればいいの?」と思われているのではないでしょうか。
そこで、最後の4章では「AWSアカウントの作成方法」について解説しちゃいます!
早速以下の手順に沿って、無料利用枠での利用を開始しましょう!
ステップ 1: AWS アカウントの作成
- https://aws.amazon.com/jp/ にアクセス
- 画面右上の「今すぐ無料サインアップ」をクリック
- AWSアカウント登録用のメールアドレス、パスワード、AWSアカウント名を入力
- 上記が入力できたら「続行」をクリック
ステップ 2: 連絡先情報を入力
- アカウントの種類:法人のお客様の場合は「プロフェッショナル」、個人のお客様の場合は「パーソナル」を選択
- 連絡先情報を入力
- AWSカスタマーアグリーメントに同意(チェック)
- 全て入力できたら「アカウントを作成して続行」をクリック
ステップ 3: お支払い情報を入力
- クレジットカード情報を登録
ステップ 4: SMS または日本語自動音声電話によるアカウント認証
- テキストメッセージ(SMS)または音声通話で認証コードを受取
- テキストメッセージ(SMS)または音声通話で入手した4ケタの認証コードを入力
- 「コードの検証」をクリック
- 「本人確認が完了しました」と表示されれば次へ進む
ステップ 5: AWS サポートプランの選択
- 「ベーシックプラン」を選択(他のプランだと料金が発生しますのでご注意)
これで無事、AWSアカウントを利用できるようになりましたね!!
登録完了後は、AWSからアカウントの準備が出来た旨のメールが届くので、以降はAWSコンソールからログインしてAWSサービスを利用することが出来ます。
AWSアカウント作成後は、予期しない事象(不正ログインや利用料金の高額請求)の発生を防ぐためにすぐに実施しておいてほしいことがありますので、弊社の下記ブログもあわせてお役立てくださいませ。
AWS運用初心者必読!今さら聞けないAWS基礎知識〜20代文系女子がやさしく解説してみた〜(まとめ)
いかがでしたでしょうか。
今後、AWSアカウントを利用いただく過程で、クラウドサービスの便利さに驚かされる反面、運用や管理に関する知識や技術が必要になるシーンも出てくるかと思います。
弊社ではそんなお客様のための監視・運用・保守サービスをご提供しておりますので、本ブログを通してAWSを試してみたいと思った方は是非ともお問い合わせください〜!
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【参考文献(AWS公式ページ)】
元記事発行日: 2021年03月08日、最終更新日: 2024年02月28日