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AWS運用初学者のためのソリューションアーキテクト(アソシエイト/AWS SAA)試験完全攻略ガイド

突然ですが皆さん、AWS運用…やってますか?

随分ざっくりとした投げかけからスタートしました、クラウドエンジニアの大田です。

今回のテーマは「AWS運用初学者のためのソリューションアーキテクト(アソシエイト/AWS SAA)試験完全攻略ガイド」です。

皆さんは「AWS認定資格」をご存知でしょうか?「AWS認定資格」はAWSが提供するベンダー資格です。昨今では「AWS認定資格」の価値が高まってきており、人気のIT資格ランキング [※1] AWSのシェア [※2] Gartnerのレポート [※3] などの内容からも、いわゆる「クラウドを扱える人材」の市場価値は今後さらに高くなっていくことが予想されています。
本記事では、その中でもAWS初学者の登竜門とされている「AWSソリューションアーキテクト - アソシエイト(通称:AWS SAA)」資格について、お話ししていきます。

そもそも「ソリューションアーキテクト」とはどんなものなのか、という部分もかいつまみながら、「AWSソリューションアーキテクト - アソシエイト(AWS SAA)」資格を取得することのメリットや学習方法、AWS運用にどう活かせるのかといった点をお伝えできればと思います。

ちなみに、筆者は2019年8月頃にAWS SAA資格を取得したのですが、実は弊社入社1ヶ月目に受けたSAA試験で見事玉砕した経験もあります…!(涙)、その後は学習期間を2ヶ月ほど設けて合計3ヶ月間じっくり勉強したものです。実際の学習時間といえばだいたい50時間ぐらいでしたので、早い人なら2〜3週間でこなせる範囲かと思われます。

そんな私自身の華麗なるSAA試験玉砕経験も踏まえた、再現性の高い試験対策の方法をお伝えしていきます。

最新版の SAA-C02 にも対応した内容ですので、ご参考くださいませ。


<本記事の目的>

  • AWSのメインサービスを一通り使えるようになる。
  • その結果として、AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト(AWS SAA)試験に合格できるようになる。
  • AWS運用に役立つ学習コンテンツを知ることができる。

以下では参考程度に、受験当時の筆者スペックを記載しておきます。

【筆者スペック(受験当時)】

  • 私立文系大卒の29歳男性
  • 前職は介護士 → 人材営業でIT知識はほぼ皆無
  • 前職では Excel のピポットテーブル作成 や VLOOKUP 関数 を扱うぐらいなら出来る程度のレベル
  • 某プログラミングスクールで2ヶ月間学習した後、 AWS や GCP を扱うクラウドエンジニアとして転職

クラウドエンジニアとして就職したのは 2019年5月 からだったので、いわゆる実務未経験の駆け出しエンジニア状態からのスタートでした。現在(本ブログの執筆時点)は、AWS歴約1年半のクラウドエンジニアとして従事しています。

【筆者の知識レベル(受験当時)】

  • スクールのカリキュラムで AWSを使ってアプリをデブロイ したことがある程度

── 要は「Webシステム構築ナニモワカラナイ」状態でした。

さて、自己紹介はそこそこにしておきまして、本題に入っていきましょう!

AWS運用におけるソリューションアーキテクトとは?

まずはAWS ソリューションアーキテクトとはそもそも何なのか?という部分を解説していきます。

AWS ソリューションアーキテクトのキャリア採用ページ [※4] を確認してみましょう。

以下、引用です。

FAQ

仕事内容について

【1】AWS のソリューションアーキテクト(SA)とはどういった職種ですか?一般的なプリセールスとの違いはなんでしょうか?

ソリューションアーキテクトのミッションは大きく分けて3つの軸があります。

(1) Trusted Partner: お客様やパートナー様、社内で関わるメンバーなどから特に技術的なリーダーシップをとり、技術面で信頼される存在であること

(2) Technical Thought Leadership: 社内外に先進的なテクノロジのメッセージを発信する

(3) Platform Improvement: AWSサービスの進化・新たな活用方法の開拓に貢献する

会社によって違いがあるかもしれませんのであくまで一般論ですが、SAはプリセールスと比較して長期間にわたってお客様と関係を維持します。SAにとってお客様にAWSを選んで頂くことは大事なミッションの一つですが、それだけではなく開発・構築中に発生した課題解決の支援や、リリース後の最適化支援なども重要な仕事です。

ソリューションアーキテクト キャリア採用 | AWS Japan Recruitment

ふむふむ。平たく言ってしまえば、お客様のビジネスを成功させたり、課題を解決したりするために、AWSを上手に使ってもらうべくあらゆる技術的サポートを提供するお仕事ということみたいですね。

セールスエンジニアやサポートエンジニア、見る人によってはエバンジェリストのような仕事の側面もあるかと思います。弊社でも、私を含むエンジニアも似たような役割をもって、日常業務に従事しています。

上記に必要な技術力やサービス理解度の証明として「AWS認定資格」があります。「AWS認定資格」は全部で12種類あるのですが、では「AWS SAA(ソリューションアーキテクト-アソシエイト)資格」とは、どのような立ち位置なのでしょうか。次章で詳しく見ていきましょう。

AWS運用に役立つソリューションアーキテクト(アソシエイト/AWS SAA)資格を取得しよう

AWS SAA(ソリューションアーキテクト-アソシエイト)について理解する前に、「AWS認定資格」の全体像を簡単に把握しておきましょう。

引用元: AWS認定|利用可能な AWS 認定

「AWS認定資格」の全体像

「AWS認定資格」には3種類のレベルがあります。

「基礎(初級)」「アソシエイト(中級)」「プロフェッショナル(上級)」に分けられており、今回解説する「AWS SAA(ソリューションアーキテクト-アソシエイト)」は中級レベルに位置しています。他にも「専門知識」といったプロフェッショナル分野もありますが、今回は割愛します。

試験学習をする際の注意点として、ネットワークやクラウドの基礎から学びたい場合には、初級(基礎・入門)レベルの資格である「AWS CLF(クラウドプラクティショナー)」の学習から始めるのがオススメです。

一方「AWS SAA(ソリューションアーキテクト-アソシエイト)」の場合、アソシエイト資格の中では最も広範な知識が求められます。具体的には、顧客の要件を実現するための最適なAWSサービスを選定して、可用性・コスト効率・耐障害性およびスケーラビリティに優れた分散システムを設計・構築するための知識が問われます。

また、AWSのベストプラクティス(クラウドの設計原則)に基づいた設問になっているため、AWSサービス全般の知識だけでなく、一般的なインフラ知識も身につきます。もちろん受験当時の私のように、AWS運用の実務未経験であっても資格取得は可能です。

「AWS SAA(ソリューションアーキテクト-アソシエイト)」資格を取ると何が良いのか

IT業界において、資格は知識や技術力をはかるものさしに成り得ます。当時実務未経験だった私も、未経験なりのポジション確立のために取得を志しました。AWS運用においては、やはり「AWS認定資格」保有者とそうでない方では見られ方が違う気がします(もちろん本当に大事なのは、AWS運用に関するスキルやノウハウを持っているか否かですが…)。インターネット上だと「アソシエイト3冠取ったぞー!」みたいな記事をよく見かけますよね。

では、具体的に「AWS SAA(ソリューションアーキテクト-アソシエイト)」資格を取ると何が良いのでしょうか?大きく3点ご紹介します。

[1] 企業ニーズのある人材になれる

AWSを筆頭に、クラウド利用のニーズは日毎に高まってきています。特にAWSはグローバルに高い人気を誇り、パブリッククラウドの中でも常に上位に位置しています。最新技術を積極的に採用するWEB系などの企業においては利用が進んでいますが、基幹システムを扱う大企業などでは導入を検討段階であることも多く、将来的なニーズが見込まれます。

[2] 最新の技術を学習できる

AWS認定資格は定期的にバージョンアップされるため、設問は基本的な知識確認問題に加え、比較的最新のAWS情報をベースとした問題が出題される傾向にあります。試験合格後も継続的に情報をキャッチアップしていく必要はありますが、学習しながら最新のAWSサービスについても理解を深めることができ、AWS運用に役立つヒントを得られる可能性があると言えるでしょう。

[3] AWS環境の構築力及び提案力を証明できる

SAA試験問題では、顧客要件を満たす環境構築や実装に関する内容が問われる傾向にあるため、SAAに合格出来るということは、上記が出来ることの証明にもなります。お客様や社内の上長にするアピールにもなるでしょう。実務経験が重要とは言えど、資格の説得力は高し!というわけですね。

さて、これでいよいよ「AWS SAA(ソリューションアーキテクト-アソシエイト)」資格を取らない理由が無くなりましたね!(強引)

次章からは具体的にどのように学習を進めれば良いか、確認していきましょう。

AWS運用初学者のためのソリューションアーキテクト(アソシエイト/AWS SAA)試験攻略ガイド:学習の流れ編

全体像はこんな感じです。

[STEP 1] 試験範囲を確認する/旧版(SAA-C01)と最新版(SAA-C02)の違いを知る
[STEP 2] オススメの教材を知る(動画・書籍・WEB問題集)
[STEP 3] 学習の流れ・コツを知る

[STEP 1] 試験範囲を確認する/旧版(SAA-C01)と最新版(SAA-C02)の違いを知る

まずはAWS公式ページで試験範囲 [※5] を確認しておきましょう。
AWS SAA試験は 2020年3月 に改定されているのですが、旧版(SAA-C01)と最新版(SAA-C02)との違いについても見ておきたいと思います。

旧版(SAA-C01)※試験ガイドより抜粋

最新版(SAA-C02)※試験ガイドより抜粋

…正直、これだけ見てもよく分かりませんよね!

ざっくりお伝えしておくと、内容が大きく変わったわけではありませんが、試験範囲が一部削減されております。具体的には、 AWS Well-Architected Framework で提唱されている5つの設計原則のうち、「運用上の優秀性」を除く、4つの設計原則(信頼性・パフォーマンス効率・セキュリティ・コスト最適化)に沿った試験範囲となっています(SAA-C01では「運用上の優秀性」も試験範囲でした)。

つまり SAA-C02 では、より深い内容(実践的な内容)が問われるようになったと言えるでしょう。

次に「実践的な内容理解」を深めるために、私が使用したオススメ教材をご紹介していきます。

[STEP 2] オススメの教材を知る(動画・書籍・WEB問題集)

【動画】

ハンズオンが学習の要です。 Udemy がオススメです。
Udemy は頻繁にセールしますので、セール時を狙って買いましょう。
1200〜1800円ぐらいの価格で購入可能です。

A.これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(SAA-C02試験対応版) [※6]

ハンズオンメインで学べる Udemy の動画教材。出題範囲やベストプラクティスなども確認できます。また、ハンズオンで使用するサービスは課金の発生するものも少なくないのですが、この動画では、章の終わりに「このサービスはお金がかかるので必ず停止しておきましょう」と教えてくれるという圧倒的親切さも兼ね備えています。

B.AWS:ゼロから実践するAmazon Web Services。手を動かしながらインフラの基礎を習得 [※7]

WordPress 環境構築を題材に、AWSの主要サービス( VPC / EC2 / RDS / ELB / CloudWatch / S3 / CloudFront / Route 53 )に関する基礎と応用について学べる教材です。同じ動画をハンズオン学習するよりも、別の動画でおさらいする方が学びや気付きが増えて効果的です。

C.【SAA-C02版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問) [※8]

※こちらは動画ではなくWEB問題集なのですが、Udemy 教材としてまとめて記載します。

得意分野/不得意分野を明確にして効率よく学習するために、模擬試験を解きましょう。A(これだけでOK!〜)の付録の模擬試験は、Aの学習内容を問う内容が中心のように感じたため、最新版の試験内容に対応したこちらを合わせて買うか、WEB問題集を買うのがオススメです。

【書籍】

書籍選びはそこまで重要ではなく、ハンズオンの補強程度に考えておくと良いです。
いずれも2500円程度。

A.徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書(通称:黒本) [※9]

定番の黒本ですね。網羅的な内容でまとめられていますが、付録の模擬試験がやや易しく感じました。

B.AWS認定アソシエイト3資格対策~ソリューションアーキテクト、デベロッパー、SysOpsアドミニストレーター(通称:白本) [※10]

勝手に白本と命名。タイトルの通り、他のアソシエイト資格の取得も目指すなら有用です。
模擬試験は付いていないので注意。資格対策のみにとどまらず、AWSの体系的な理解にフォーカスされている1冊です。章ごとにチュートリアル用の情報がまとめられており「手を動かして理解したい!」という方や「何をハンズオンすればいいか分からない!」という方に特にオススメ。

C. この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト テキスト&問題集(通称:黃本) [※11]

黄色いので黄本とします。Aのような網羅的な内容に加え、最新試験への対策ポイントが丁寧にまとめられています。特に図解が分かりやすく、頭にスッと入ってきやすい工夫がされている印象を受けました。
SAA取得にフォーカスして学習するなら、現時点ではこちらの対策本が最もオススメです。

【WEB問題集】

AWS WEB問題集で学習しよう [※12]

1回で7問出題され、120回以上(問題数にして840問以上)トレーニングできます。プランごとに受けられる問題数が決まっているのですが、私は プラチナプラン(90日間) を購入し、1周しました。

対策本の模試試験 or AWS公式の模擬試験どちらか1回 + WEB問題集 の組み合わせが理想的ですね。

合格後に発見したのですが、別サイトで 無料のWEB問題集 もあるようです。

「AWS 資格取得のための演習問題集(完全無料、オリジナル)」 [※13]

他にもAWS公式で、無料のデジタルトレーニングや有償のクラスルームトレーニングなど、さまざまな公式サポートを受けることも出来るのですが、コンテンツによっては日本語非対応だったり、費用が馬鹿にならなかったりするので、今回は割愛します。

[STEP 3] 学習の流れ・コツを知る

当時の私の学習フロー

5/20 - 6/21 受験1回目(不合格):
Udemy (A) → 対策本 (A/黒本) → Udemy (A) の模試, 対策本 (A) の模試
(合計30時間ぐらい)

6/22 - 8/27 受験2回目(合格):
Udemy (B) → 対策本 (B/白本, C/黄本) → Udemy (C) の模試 → WEB問題集
(合計20時間ぐらい)

当初はAWSナニモワカラナイ状態でしたので、都度調べながら進めていました。分からない単語や概念の理解に費やした時間を含めると、55〜60時間ぐらいでしょうか。また、当時新人エンジニアとして実務をこなしながら学習していたこともあり、3ヶ月とややスローペースになりました。

今考えるオススメの学習フロー

Udemy → 対策本1冊 → 模試 → WEB問題集 の流れで、適宜 Blackbelt (AWSの有志によって開催されているセミナー)のスライド資料を参照する方法が最も効率よく学習できます。

これまでにご紹介した教材を踏まえると「 Udemy (A) → 対策本 (C/黄本) → 対策本 (C) の模試 → WEB問題集 → Blackbelt 」となります。

私は対策本3冊読み、模試は対策本の付録を含めると3回ほど受けましたが、正直言って遠回りでした。

※AWS公式の模擬試験は、本番と比べ2〜3段階レベルが低い印象なので、操作や雰囲気に慣れる目的であれば良いと思います。

具体的な学習の進め方は以下の通り。

  1. Udemy の動画教材でハンズオンしながら、対策本を簡易リファレンス的に使用する
  2. 一通りハンズオンを終えたら、対策本の残りを読み切る
  3. 対策本に付録されている模試を受けてみる
  4. 少しでも迷った問題、間違えた問題、正解したけど正解の根拠が説明ができない問題をサービス別にまとめる
  5. ハンズオンとWEB問題集を繰り返し、苦手分野の克服と問題の出題傾向を掴む

主要サービス( VPC, EC2, ELB, Auto Scaling, EBS, RDS, S3, Route 53, Lambda, DynamoDB, SQS, SNS, IAM, CloudWatch, CloudTrail, KMS 等)とアーキテクチャの基本パターン( VPC, EC2, サブネット, セキュリティグループ, インターネットゲートウェイ, NATゲートウェイ)については、確実に押さえておきましょう。逆にここを疎かにすると死にます。ハンズオンを通して何度も実践することになるので問題ないと思いますが、意識して学習しましょう。

アーキテクチャの基本パターン学習においては、以下の書籍もオススメです。

Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂版 [※14]

ハンズオンで3時間ぐらいでサクッと学べる手軽な入門書です。

ちなみに、ホワイトペーパーは現時点では必要ありません(一気にプロフェッショナル資格取得も目指す場合は必読)。非常にボリュームも多く、学びはじめの方々はもれなく強烈な眠気に襲われます。どうしても使いたい場合は Well-Architected Framework を少しずつ読んでおきましょう。

問題を解く上で重要なのは、設問中の達成すべき要件を見極めることです。求められているのは「可用性なのか、セキュリティなのか、負荷分散、パフォーマンス、コストなのか」など、すぐに分かるようにしておきましょう。
「○○(要件)とくれば、○○(サービス)」と反射的に連想できるレベルまで取り組むことが、試験対策においては重要です。

次章以降では、いよいよ試験予約〜当日の流れについて解説していきます。

AWS運用初学者のためのソリューションアーキテクト(アソシエイト/AWS SAA)試験攻略ガイド:試験予約編

試験概要

設問形式択一選択問題、複数選択問題
試験時間/問題数130分/65問
受験方式PSI/ピアソンVUE/オンライン(自宅等)
受験料15,000円(税別)
合格ライン720以上/1000点
対応言語英語、日本語、韓国語、中国語(簡体字)
公式サイトhttps://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/

オススメはピアソンVUE です。理由は以下の通りです。

  • PSIは日本語表現が怪しい(申し込み時の注意事項にも誤訳がありました)
  • ピアソンVUEは日本語表現が比較的自然な印象
  • Kiosk受験の場合はオペレーターにビデオ監視される
  • また、オペレーターによっては英語で質問しないといけないので、教室受験が無難

最近ではオンライン受験もできるようになったので、コロナ禍の現在も安心ですね。

試験予約の方法(ピアソンVUEを想定)

  1. AWS 認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト [※5] にアクセス
  1. AWS認定ページ にサインイン
  1. サインイン後のページの「受験資格がある試験」一覧から「AWS Certified Solutions Architect - Associate」を参照し「ピアソンVUE によるスケジュール」を押下
  2. 以降は ピアソンVUE のガイダンスに従って、予約手続き
    ※オンライン受験希望の場合は、ピアソンVUEのオンライン試験ガイド [※15] を参照し、予約してください

予約が完了したらAWSから予約完了メールが届きますので、確認しておいてください。身分証(運転免許証等、本人の写真が掲載されたもの)とクレジットカードを忘れないように、早めに準備しておきましょう。

AWS運用初学者のためのソリューションアーキテクト(アソシエイト/AWS SAA)試験攻略ガイド:試験当日編 ※ピアソンVUE - テストセンター受験を想定

試験前の説明や会場への案内等があるため、試験会場へは原則15分前に受付を済ませておきましょう。

当日の流れ

  1. テストセンター会場で試験受付
  2. 身分証の提示、本人確認用写真撮影
  3. 身分証を持参し、試験会場に入室
  4. 試験開始

問題の解き方

  • 1問1分目安で解く
  • 試験時間はたっぷり130分あるので、見直し含めて2周できる余力を残しておく
  • 消去法で解く
  • 迷う or 分からない問題には見直すフラグを立てておく
  • 日本語表現が怪しいと思ったら、英語に切り替えてみる(英語がちょっと読める方向け)

受験環境(ピアソンVUE)

  • 遮音用のヘッドフォン
  • 水性ペン
  • メモ用紙

その他(余談)

  • コロナ対策にマスクは必須
  • 試験途中でお手洗いに行くことは可能
  • 周りの受験態度を気にしないための工夫も重要

受験当時の私の場合は…

  • 隣のおじさんの今にも死にそうな咳
  • パーティションから垣間見えるおじさんの横顔

に悩まされましたが、ヘッドフォンやモニターを見る角度でなんとか回避できました。。。

AWS運用初学者のためのソリューションアーキテクト(アソシエイト/AWS SAA)試験攻略ガイド(まとめ)

ここまでの内容をざっくりまとめると、

  • ハンズオンでの実践理解は必須
  • 対策本は1冊でOK
  • WEB問題集または模試をひたすら解いて、出題形式に慣れること
  • オススメの受験方式は「ピアソンVUE」

といった感じです。

特にハンズオンでの実践理解は本当に大事です。何故なら、資格学習を実務で役立つものにすることが本質であり、資格学習をゴールにしてほしくないからです。一生懸命学習したのに、実務になるとまるで分からない…というのでは非常にもったいないです。

また、ハンズオンをすっ飛ばして対策本だけで学習しようとすると全く理解できずにもがき苦しむことになるので、AWS構築経験者やインフラ周りの経験者以外はハンズオンを中心に据えて学習することを強くオススメします。

とはいえ、分からない単語が頻出する方もいらっしゃると思いますので、適宜Webの基礎をおさらいしながら理解を深めていってください。

Webの基礎復習&補強には、こちらの書籍が非常に役立ちました。

イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本 [※16]

ロードバランサーってなに?可用性ってなんぞ?というレベルの方はSAA学習と併行して読み進めると理解が早まります。

また、AWS SAA試験では幅広い分野からまんべんなく問題が出題されます。
試験対策としては当たり前の話ですが、得意分野よりも苦手分野を伸ばす方が点数の底上げに繋がります。そのため、現在地と伸ばしどころを確認する意味でも、WEB問題集と対策本の模擬試験がオススメです。

AWS公式の模擬試験は、本番と比べ2〜3段階レベルが低い印象なので、操作や雰囲気に慣れる目的であれば良いと思います。

反射的に問題を回答できるようになったら、試験に臨むための準備は整ったと言えるでしょう。

最後に、AWS SAA資格学習の最大のメリットは「顧客要件を満たす選択をするための思考トレーニングができること」にあると言えます。

「顧客の要件を満たすためには、どのようなサービスを選択すべきか?パフォーマンスやコストのバランスは最適か?サービスを連携することでどのような効果を得られるのか?」といった点です。実務では、構築前の顧客要件をチェックしたり、提案同行を依頼されたりすることがあるため、思考や知識の引き出しを増やしておいて良かったと感じています。

個人的にはさらなる高みを目指して、AWS SAP(ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル)試験にも挑戦したいと考えています。

皆さんも体系的な知識を身に付けながら、クラウドで遊び倒しましょう!
以上、ご拝読ありがとうございました。

弊社では、プロフェッショナル資格保有者のエンジニアも多く在籍しており、こうした専門的な知識や技術を有するメンバーを中心に、AWSに関するQ&A対応や全般的なサポートを cloud link というサービスとしてご提供しております。

「AWS SAA資格取得のために勉強している時間がない」「そんなことよりもビジネスやアプリケーション運用に集中したい」「AWS運用できるエンジニアが自社に少ない or 在籍していないので、ノウハウがほしい」といった方には、弊社の「cloud link」サービスをオススメしております。

AWS運用最適化サービス cloud link (クラウドリンク)
https://aws.taf-jp.com/cms/

「cloud link」では、AWS運用のみならず、AWS導入支援、保守、請求代行など様々なサービスをご提供しております。下記のキーワードにピンと来た方はぜひ弊社までお問い合わせくださいませ。

  • 初期費用0円
  • 最短1営業日からお渡し
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  • 24時間365日のAWS運用・監視
  • サーバーの自動バックアップ
  • サーバーの自動起動、終了設定
  • 請求代行(円決済の代行) など

基本的にはAWSインフラに関する設定や運用管理を気にせず、OS内設定やアプリケーション開発、運用に集中いただける環境をご提供いたします(お客様のご要望に応じて、AWSインフラに関する必要な操作権限をお渡しすることも可能です)。

参考

[※1] 人気沸騰のIT資格、取得したい資格ランキング:
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00465/101100003/

[※2] AWS が 9 年連続で、ガートナーによるマジッククアドラントの Infrastructure as a Service (IaaS) 分野においてリーダーに選ばれる:
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/aws-named-as-a-leader-in-gartners-infrastructure-as-a-service-iaas-magic-quadrant-for-the-9th-consecutiveyear/

[※3] Gartner Forecasts Worldwide Public Cloud Revenue to Grow 17.5 Percent in 2019:
https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/2019-04-02-gartner-forecasts-worldwide-public-cloud-revenue-to-g

[※4] AWS ソリューションアーキテクト キャリア採用|FAQ|仕事内容について:
https://aws.amazon.com/jp/careers/teams/solutionsarchitect/

[※5] AWS 認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト:
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/

[※6] これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(SAA-C02試験対応版):
https://www.udemy.com/course/aws-associate/

[※7] AWS:ゼロから実践するAmazon Web Services。手を動かしながらインフラの基礎を習得:
https://www.udemy.com/course/aws-and-infra/

[※8] 【SAA-C02版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問):
https://www.udemy.com/course/aws-knan/

[※9] 徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書(通称:黒本):
https://www.amazon.co.jp/dp/4295005495/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_z22SFb66VGV7X

[※10] AWS認定アソシエイト3資格対策~ソリューションアーキテクト、デベロッパー、SysOpsアドミニストレーター(通称:白本):
https://www.amazon.co.jp/dp/4865941991/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_w32SFbRMT4MJZ

[※11] この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト テキスト&問題集(通称:黄本):
https://www.amazon.co.jp/dp/4046042036/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_t4MOFb3E99YMT

[※12] AWS WEB問題集で学習しよう:
https://aws.koiwaclub.com/

[※13] AWS 資格取得のための演習問題集(完全無料、オリジナル):
https://awsjp.com/exam/saa-sap/c/

[※14] Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂版:
https://www.amazon.co.jp/dp/4296105442/ref=cm_sw_r_tw_dp_Kd3SFb3ZRVT86

[※15] ピアソンVUE オンライン試験ガイド:
https://d1.awsstatic.com/ja_JP/training-and-certification/docs-certification-guide/Online-Proctoring_Exam-Guide.pdf

[※16] イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本:
https://www.amazon.co.jp/dp/4797388811/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_D93SFbQT1B26F

<番外編(筆者が受験時に参考にした記事)>

AWS初心者がインフラ設計/構築を理解するために、まず最初におさえるべきキーワード15選:
https://qiita.com/Futo_Horio/items/318d89eccdbf5697f8bf

3週間でAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト-とったので、勉強法などまとめてみる:
https://qiita.com/fukubaka0825/items/238225f9e4c1962bc00c

AWS認定11冠制覇したのでオススメの勉強法などをまとめてみる:
https://qiita.com/nakazax/items/20458e146d3d9f2aa615

元記事発行日: 2020年11月30日、最終更新日: 2023年04月03日