AWS運用に役立つ最新情報(リリース・アップデート・メンテナンス・障害情報)収集のコツ
どうも、クラウドエンジニアの大田と申します。
突然ですが皆さん、AWSの最新情報…キャッチアップできてますか?
毎度乱暴な入り(笑)で恐縮ですが、今回のテーマは「AWS運用に役立つ最新情報(リリース・アップデート・メンテナンス・障害情報)収集のコツ」です。
ちょうど問い合わせをいただく機会があったので、良いきっかけだと思い記事にしてみました。
弊社での運用や個人的な情報収集源もあわせてご紹介できればと思います!
目次
AWS運用に役立つ最新情報(リリース・アップデート・メンテナンス・障害情報)は頻繁に更新されている
なんと、AWS では年間 2,000 回を超えるバージョンアップや機能改修が行われています。目まぐるしくサービスリリースやアップデート情報が飛び交うAWS界隈、最新情報を収集するには残念ながら手動では到底間に合いません。。。
また「最新情報」という括りでは、メンテナンス情報や障害情報も含まれますよね。そういった情報を常に自力だけでキャッチアップし続けるのは、非常にコストがかかります。
では、どうやって集めると良いのでしょうか?
通知の自動化という観点では、RSSフィードの購読やSlack連携などが代表的な手法になるかと思います。本ブログでは、その設定方法もあわせて解説していきます。
AWS運用に役立つ最新情報(リリース・アップデート・メンテナンス・障害情報)を集めてみよう
まずは、AWS 運用に役立つ AWS 最新情報の収集源を一覧でご紹介します。
(URLは本ブログ最下部の「参考記事」にてご紹介しています)
ソース | カテゴリー | 説明 |
AWS の最新情報 – クラウドイノベーション & ニュース [*1] | ・AWS サービスリリース ・AWS サービスアップデート | ・AWS 公式ページ・サービスリリースやアップデートが記載 ・サービスごとの更新情報を確認したい場合は、ページ中部の [最新情報フィード] より製品またはサービスでフィルタリング |
AWS News Blog [*2] | ・AWS サービスリリース ・AWS サービスアップデート | ・AWS 公式ブログ(英語版) ・タイムリーに更新される |
Amazon Web Services ブログ [*3] | ・AWS サービスリリース ・AWS サービスアップデート | ・AWS 公式ブログ(日本語版) ・翻訳の関係で、記事の更新にタイムラグが生じることがある |
Twitter - Amazon Web Services(@awscloud) [*4] | ・AWS サービスリリース ・AWS サービスアップデート | ・AWS 公式 Twitter(英語版) |
Twitter - AWS/アマゾン ウェブ サービス/クラウド(@awscloud_jp) [*5] | ・AWS サービスリリース ・AWS サービスアップデート | ・AWS 公式 Twitter(日本語版) |
YouTube - Amazon Web Services [*6] | ・AWS サービスリリース ・AWS サービスアップデート | ・AWS 公式 YouTube チャンネル(英語版) |
YouTube - Amazon Web Services Japan 公式 [*7] | ・AWS サービスリリース ・AWS サービスアップデート | ・AWS 公式 YouTube チャンネル(日本語版) |
The AWS Official Podcast [*8] | ・AWS サービスリリース ・AWS サービスアップデート | ・AWS 公式 Podcast(英語版) |
AWS リージョン別のサービス [*9] | ・AWS サービスリリース ・AWS サービスアップデート | ・AWS リージョン別にサービス一覧を確認可能 ・東京リージョンだけでなく、全リージョンで提供されているサービスがアルファベット順でまとめられている |
AWS Personal Health Dashboard [*10] | ・AWS メンテナンス ・AWS 障害 | ・AWS マネジメントコンソールから確認可能 ・AWS アカウント単位でサービスやインスタンスごとのメンテナンス情報や障害影響等が通知される |
AWS Service Health Dashboard [*11] | ・AWS 障害 | ・AWS 公式ページ ・AWS 基盤側の障害発生状況がまとめられている ・大規模障害発生時には、AWS より随時更新される |
Amazon Web Services 障害発生マップ [*12] | ・AWS 障害 | ・非公式ページ ・地図上でタイムリーに障害発生状況の確認が可能 |
AWS Status History [*13] | ・AWS 障害 | ・非公式ページ ・Service Health Dashboard をHistory 形式で確認できる ・サービスごとやリージョンごとでフィルタリング可能 |
Twitter - AWS障害情報(東京リージョン関連のみ)(@awsstatusjp) [*14] | ・AWS 障害 | ・非公式 Twitter(東京リージョンのみ) |
Twitter - AWS障害情報(全リージョン)(@awsstatusjp_all) [*15] | ・AWS 障害 | ・非公式 Twitter(全リージョン) |
これだけでも結構量が多くて圧倒されてしまうかと思いますが、AWS公式ブログの中にもさらにカテゴリーが存在していたり、リリースやアップデートのたびにドキュメントも更新されていたりと、まさに沼でございます。さすがAWS…情報量と更新スピードが異常(もちろん良い意味で)。
AWS 廃人を目指される方であれば「四の五の言わずに全部RSSフィードに登録してしまいましょう!」とぶん投げちゃうところですが、そうでない方は必要なものだけを登録しておくと良いでしょう。
では、ここからは実際に欲しい情報を RSSフィード として購読できるようにしていきます。
補足)RSSフィードとは
RSS フィードは、ブログやオンライン マガジンなど、お気に入りの Web サイトの最新情報を常に入手できる簡単な方法です。 サイトが RSS フィードを提供していれば、投稿があると通知が届き、投稿の概要または投稿全文を読むことができます。
※「RSS フィードとは - Outlook - Microsoft Support」より引用
今回の RSSフィード の購読には「Inoreader」を例として解説していきます。
(Inoreader は SNS もフィードとして購読できるので、便利なのです)
まずは Inoreader にサインインします。
サインイン後、RSS フィードを購読したいページから RSS フィード 購読ボタンをクリックします。
(「AWS の最新情報 – クラウドイノベーション & ニュース」のページだと、[RSS フィードを購読する] ボタン)
[RSS フィードを購読する] ボタンを押すと、文字の羅列が表示されます。
文字の羅列は無視して、URLバーに表示されている RSS フィード用URLをコピーします。
コピーしたURLを Inoreader にペーストします。[フィードを追加] を選択します。
すると、RSS フィードの購読画面に遷移します。
[購読] ボタンをクリック。
[購読アイテム] の中に「AWS 最新情報」ページのRSSフィードが登録されました!
これでAWSの最新リリース・アップデート情報はバッチリ収集できるようになりました!
以降は、皆さんの興味のある分野や会社で使用中または検討中のAWSサービスなどに関連するRSSフィードを購読していくと良いかと思います。
さて、ここからは応用編になります。RSSフィードの一括登録に関する内容ですので、読み飛ばしていただいても構いません。
上記例では「AWS 最新情報」ページのRSSフィードを購読してみましたが、AWSのRSSフィードには非常に多くの種類があります。必要な情報だけを購読するようにすればいいとはいえ、手作業だけでもなかなかの時間と手間がかかりそうです。
そこで、大量のRSSフィードを一括で設定してくれる素敵な OPML ファイルが公開されているのを見つけましたので、ご紹介しておきます。
(OPML ファイルは、RSSリーダーにインポートすることで、RSSフィードを一括登録してくれるファイルとご認識ください)
OPML ファイルが公開されている GitHub リポジトリ [*16] はこちら。
今回は上記リポジトリ内の「aws-blog-youtube-podcast.opml」というファイルを使用します。
上記リポジトリから「aws-blog-youtube-podcast.opml」ファイルをローカルにダウンロードしたら、引き続き Inoreader を例に OPML ファイルをインポートしていきます。
まずは右上のユーザーアイコンから、[設定] を開きます。
設定メニューを開いたら [インポート、エクスポート、バックアップ] を選択。
[OPMLのインポート] をクリックし、ローカルにダウンロードした OPML ファイルを選択することでRSSフィードを一括登録できます。
インポートが完了すると、[購読アイテム] に4種類のRSSフィードが追加されます。
他にも、AWS公式ドキュメントの更新をRSSフィードとして購読することが出来ます。前述した通り、リリースやアップデートのたびにドキュメントも更新されますので、各AWSサービスごとに情報を最速でキャッチアップしたい!!といったような玄人志向の方にはうってつけの内容かと思います。
こちらも先にご紹介した GitHub リポジトリに OPML ファイル「aws-document-history.opml」がありますので、興味のある方はダウンロードしてインポートしちゃいましょう。
ものすごいフィードの量ですね!(震
それぞれのフィードの詳しい内容については、外部記事のリンク [*17] [*18] を「参考記事」に載せておきますので、「フィードの内容をまずは知りたい」「一括で登録したいけどある程度対象を絞りたい」といった方はご参考ください。
AWS運用に役立つ最新情報(リリース・アップデート・メンテナンス・障害情報)を活用してみよう
RSSフィードの購読設定が出来ましたら、実際にフィードを眺めてみて何らかのアクションを起こしてみましょう。
下記キャプチャでは「Amazon blog」のRSSフィードから「AWS SUMMIT ONLINE JAPAN (2021)」の情報を確認しています。
フィードをクリックすると、次のような画面になります。
ここから直接サイトに遷移して、AWS SUMMIT ONLINE に申し込むことも可能です。
(私は早速申し込みました!!!)
非常にシンプルな説明になってしまいましたが、このようにRSSフィードを活用することで自分のお目当ての情報を自動的に取得することが出来るようになります。
AWS運用に役立つ最新情報(リリース・アップデート・メンテナンス・障害情報)収集のコツ
目まぐるしくサービスの更新・改善が行われていくAWSの最新情報をキャッチアップして、皆さんもクラウドの世界への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
とはいえ「他の業務が忙しくてそれどころじゃない」「オンプレミス一本でAWSはちんぷんかんぷん」「でも会社からは情報収集しろと言われている…」といった方も多くいらっしゃるかと思います。
AWS運用におけるお困りごとやご相談がございましたら、弊社の「cloud link」サービスをオススメしております。ご契約後にはAWS最新情報に関するお問い合わせ対応も承っております。
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参考記事
[*1] AWS の最新情報 – クラウドイノベーション & ニュース
[*2] AWS News Blog
[*3] Amazon Web Services ブログ
[*4] Twitter - Amazon Web Services(@awscloud)
[*5] Twitter - AWS/アマゾン ウェブ サービス/クラウド(@awscloud_jp)
[*6] YouTube - Amazon Web Services
[*7] YouTube - Amazon Web Services Japan 公式
[*8] The AWS Official Podcast
[*9] AWS リージョン別のサービス
[*10] AWS Personal Health Dashboard
[*11] AWS Service Health Dashboard
[*12] Amazon Web Services 障害発生マップ
[*13] AWS Status History
[*14] Twitter - AWS障害情報(東京リージョン関連のみ)(@awsstatusjp)
[*15] Twitter - AWS障害情報(全リージョン)(@awsstatusjp_all)
[*16] HamadaKoji/aws-public-rss-feeds
[*17] 導入3分!RSSフィード29種一括登録でAWS最新情報を漏れなくチェック
[*18] 3分間の設定でAWS135サービスのドキュメント更新を一括RSSフィード登録する
元記事発行日: 2021年04月22日、最終更新日: 2024年02月28日