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触って慣れよう、AWS のハンズオン

はじめて自転車に乗るときに、転んで怪我をして乗り方を覚えたという経験はありませんか?
AWS も自転車と同じく、安全にコケて怪我をして使い方を覚えていきましょう。

今回は AWS を触り始めたばかりの営業スタッフが体験した AWS のハンズオンをご紹介します。

AWS のハンズオンについて

さて冒頭でコケて怪我をして、と表現しましたが、大事なのは安全にコケることです。ヘルメットや肘当て・膝当てをしてコケることで、自転車に乗るのに必要な体験が蓄積されていきます。AWS のハンズオンも同じく、経験値を増やすために安全にコケる、安全に触ることが大事です。

ではどうやって安全に経験値を貯めるのか。幸い自転車と違って AWS では公式からハンズオン、いわゆる体験学習型の教材が幅広く用意されています。

用意されている、と言われても次に不安になるのがその費用です。一般的な習い事でも教材費やレッスン費で気がつけば諭吉さんが集団で旅立っていくということがありますが、AWS 公式のハンズオンは基本的には無償、もしくはほんのわずかな費用で体験できます。

まずはこれ、 “AWS 初心者向けハンズオン”

“AWS 初心者向けハンズオン”。これは別に私が名付けたわけではなく、AWS 公式の名称がこうなっています。

AWS初心者向けハンズオン

このハンズオン紹介ページでは、AWS 初心者に向けて動画の解説とともに基本的なネットワークの構築や、AWS の特徴であるサーバレスな環境の構築など、合計22個の教材が用意されています。それぞれの教材は段階ごとに解説動画がついており、講師の画面と見比べながら進めることができます。

「いやいや、いきなり22個の教材とか言われても」と思われる方もいるかと思いますが、まずは以下のフローに沿ってハンズオンを実践することをオススメします。

ハンズオンはじめの一歩:AWSアカウントの作り方 & IAM 基本のキ

Security #1 アカウント作成後すぐやるセキュリティ対策

AWS を利用するうえで最も怖いのがアカウントやサーバの乗っ取りと、設定ミスによる莫大な請求です。会社として利用する場合ももちろんではありますが、個人的な学習のために AWS を触っていて、こういうことになってしまうと元も子もありません。

これらのハンズオンでは、まだ AWS アカウントを所有していない人のためのアカウント作成方法からはじまり、誰もが実践すべきアカウントのセキュリティ対策や、莫大な請求を防ぐためのコスト管理手法が解説されています。

Network編#1 AWS上にセキュアなプライベートネットワーク空間を作成する

スケーラブルウェブサイト構築編

基本を踏まえた上で、まず実践すべきはこれらのハンズオンです。ここから実際に AWS 上でネットワークを構築したり、Web サーバを立てるといった、 EC2 を主軸としたサービスについて学習ができます。

このハンズオンから EC2 や RDS といったサービスを用いますが、基本的には AWS の無料枠で完結するため、費用は発生しません。また、各ハンズオンでは最後にサーバの停止や削除する段階が含まれているため、コストを気にすること無く、ハンズオンを終了できます。

ここから先は興味のあることや、実現したいことを基軸にどのハンズオンを実践するか選んで頂いて構いません。かくいう私も、冬休みという限られた時間では到底すべてを実践できず、上記の4つのハンズオン以外はほとんど手つかずの状態で、今はサーバレスのハンズオンを少しずつ進めているところです。

余談ではありますが、解説は YouTube 上の動画を用いているので、再生速度を早めたり、文字起こしの文章を確認することで、見たい部分だけを見るといったことができます。

AWS 公式ハンズオン集“JP Contents Hub”

JP Contents Hub

“JP Contents Hub”では、“AWS 初心者向けハンズオン”を含めた日本語で提供されているすべてのハンズオンが、目的ごとに紹介されています。データベースやネットワーク構築はもちろんのこと、いま注目を集めているブロックチェーン、機械学習、IoT、ゲーム開発など様々なハンズオンが提供されています。なお、メタバースでの利用が注目される AR & VR や、人工衛星の操作をおこなう Satellite は目次として用意されていますが、残念ながら日本語でのハンズオンは提供されておりません。今後に期待しましょう。

さて、ここまではすべて AWS より提供されている公式のハンズオンでした。実際に実施したことのある方はご存知だとは思いますが、文章ベースのコンテンツはすべて英語で作成されたものが、日本語へと機械翻訳されております。そのため、文章表現が独特だったり、理解が困難だったりする事が1つの欠点とも言えます。

公式以外の AWS ハンズオン

ご覧いただいたとおり、AWS は既に膨大な量のハンズオンを提供しております。邦訳されていないハンズオンやチュートリアルを含めると数え切れないほどあるのが現状です。しかし、邦訳されているものも機械翻訳されていることから文章表現が難解だったり、AWS のアップデートに追いついていない内容もあります。

そこで役に立つのが公式以外から提供されているハンズオンです。オンライン学習コースを提供する Udemy では、有料ではありますが様々なハンズオンが提供されています。内容によっては講師が日本人だったりするので、理解しやすい講座が提供されています。

Udemy のような有料のコース以外にも、テック系企業では新入社員向けの教育資料が一般公開されており、中にはハンズオンが含まれているものもあります。その場合には、事業運営に必要となるノウハウも詰め込まれているので、AWS を用いた収益化を考える際には非常に役に立ちます。ものによってはプレゼン資料のみで、講義の内容を自ら補足する必要はありますが、市場としての基礎的な知識を蓄えるには適しているでしょう。

AWS ハンズオンのまとめ

AWS は、初心者向けの基礎知識を蓄えるためのハンズオン集“AWS 初心者向けハンズオン“と、それらを含めたすべてのハンズオン集”JP Contents Hub“を一般公開しています。受講費用は特に発生しませんが、AWS のサービスを用いるため、内容によっては数百円程度の費用が発生します。

AWS 公式以外にも、オンライン教材販売サイトや、テック企業の新入社員向け資料、および個人ブログでも AWS を触りながら学習できるコンテンツが提供されています。

全般に言えることではありますが、自分の学習スタイルに合う・合わないということもあるので、ひとまず試してみるというのも1つの進め方です。

触ってみたけども事業向けには自信が無い、わからなかったから外注したいという方はぜひ弊社へご相談ください。AWS の運用支援はもちろんのこと、操作に関する QA サポートや、サービス内容についてのご相談など、幅広くサービスを展開しております。

元記事発行日: 2023年11月20日、最終更新日: 2024年02月28日