AWS re:invent 2023 に初めて行ってきた!
入社 2 年目、クラウドエンジニアの新谷です。
本ブログでは昨年末に初めて参加した「 AWS re:invent 2023 」の体験レポートをお届けします。
ご興味ある方は最後まで見ていただけると嬉しいです!
目次
AWS re:inventとは?
AWS 主催で年に 1 回開催される AWS 最大規模のラーニングカンファレンスです。
昨年は 2023 年 11 月 27 日から 12 月 1 日の合計 5 日間で開催されました。
開催地はアメリカのラスベガスです。お祭りのような雰囲気を味わいながら最新技術や流行のサービスなど現地の熱気を体験することができます。 2024 年度開催は 2024 年 12 月 2 日から 6 日までと日程が既に決まっているので、興味がある方は 6 月頃から準備を始めると良いと思います。
AWS re:invent では何が得られるか?
まず一番の魅力として、最新技術の動向を真っ先に知り体験できることが挙げられます。
一番盛り上がりを見せた新サービス「 Amazon Q」のワークショップを筆者自身も体験して参りました。こちらのワークショップは非公開で現地でしか体験することはできません。
公開される予定は分かりませんが、公開されたとしても数年後になると予想されます。この体験の差が一番の魅力だと感じました。
また「 Keynote 」という基調講演で、現地の盛り上がり具合を直に体験できることも魅力の一つです。「この新サービスはとても盛り上がりを見せたが、この新サービスはあまり盛り上がりを見せなかった」など今後のトレンドになりそうなサービスに対する熱量を肌で感じることができます。
AWS re:invent で受講したセッション一覧
・AWS WAF Fraud Control Account Takeover Prevention
・Graviton 性能分析
・Aamazon Aurora Limitless Database
・Amazon Connect
・Amazon CodeWhispererの体験
・Amazon Backup ランサムウェアリカバリー体験
・Innovate on Enterprise data with generative AI & Amazon Q
・Amazon Bedrock PartyRock
・AWS Amplify サーバレスアプリケーション構築
・Amazon Braket Get hands-on with quantum computing
・Amazon SageMaker Studioで機械学習モデル環境のデプロイと分析
※基調講演を除く
新サービスを最優先してワークショップで実際に触ることができるものを優先的に選びました。
その次に話題性があり新サービスとして発表されてからなるべく時間が経っていないものを選び、最後に筆者自身が興味ある分野や得意分野を伸ばせそうなところや苦手分野を学べるものを選びました。
自分のレベルに合わせたセッションを選ぶことができるのも AWS re:invent の魅力の一つだと思います。
セッションは予約することで参加できますが、実は現地で並び入ることができる枠もしっかり確保されていますので、もし来年度参加される方は興味あるセッションはすべてお気に入り登録しておくと良いでしょう。
当日の予定は変わるものです。基調講演後に新サービスが発表されてからも新しいセッションが増えるので、予約していたセッションより新サービスのセッションが受けたくなる事もあります。
先程申し上げたように新サービスのセッションもすぐに予約が埋まりますが、当日上手く並べば参加できるので諦めずに粘ってみてください。
AWS re:invent で良かったセッション
2 つ紹介いたします。
・ Amazon CodeWhisperer の体験
・ Innovate on Enterprise data with generative AI & Amazon Q
◎ Amazon CodeWhispererの体験
Amazon CodeWhisperer は生成系 AI を使用した Developer 向けのサービスになります。
つまりはプログラマー向けです。筆者自身はプログラマーではなく、この分野は苦手なので知見を広めるために参加してみました。プログラムは簡単なものならわかるレベルです。
まず Amazon CodeWhisperer の何が一番すごいと思ったのかと言いますと、プログラムのコメントを書くと AI が自動でコードを生成する点です。
例えば画像の通り「うるう年を判定する関数を作りたい」と入力すれば画像の通り生成します。
一から作るのと時間を比べても歴然の差があると思います。日本語に対応しているのも嬉しいですね。もちろんプログラマーとしては出力されたコードが正しいかは確認する必要があります。
うるう年の判定としては・・・
・西暦年号が4で割り切れる年は、うるう年です。
・ただし、西暦年号が100で割り切れる年は、通常は平年です。
・しかし、西暦年号が400で割り切れる年は、うるう年です。
コードを見ても正しいと判断できると思います。
あとはコードに脆弱性がないかセキュリティ診断の機能もあります。
例えばコード内に「http://アドレス」などを入れると暗号化されていないと出ます。そのためシステム管理者目線としてもセキュリティ警告を表示して対策を考えることができます。
総括としてシステム開発の手助けとして役に立つサービスだと感じました。
◎ Innovate on Enterprise data with generative AI & Amazon Q
今回発表された新サービス「 Amazon Q 」のワークショップです。
まず初めに「 Amazon Q 」が何かを簡単に説明しますと、セキュリティやプライバシーに特化した Chat Bot です。 ChatGPT などと違いとしては、 ChatGPT は取り込んだ時点のインターネットのソースをベースに答えます。例として日本の総理大臣は?と聞くと取り込んだ時点の総理大臣を ChatGPT は答えます。対する Amazon Q は答えることができません。 Amazon Q は任意に情報を取り込むことができ、取り込んだものの中から答えを導き出してくれます。
<例>
Web ページ、 S3 、 PDF ファイルなど割と何でも取り込めます。
利用イメージは画像の通りです。
使い方としては、社内マニュアルを Amazon Q に取り込み、そのマニュアルについて質問をすることができるようになります。
大きい企業ほどマニュアルの量も圧倒的に多いでしょう。そのため数万を超えるファイルを読み込ませて「こういうときどうしたらよいか」と質問すると「このように対応する」と答えてくれます。もちろん引用元のソースファイルも出してくれるので確認することもできます。
また、デフォルトで AWS に関することが聞けます。 AWS の設計や構築する人や運用保守など様々な業務を助けてもくれます。例えばエラーコードを渡すと解決策としての方法も提案してくれます。ただし現在は英語と一部の北米リージョンしか対応していないので日本語対応と東京リージョンにも展開されると、より使いやすくなりますね。
AWS re:invent 初参加の総括
総括として、参加してよかったかと聞かれる自信を持って良かったと答えられます。
「よかった」と特に感じた点を以下にまとめていきます。
・長所を伸ばすことができる
・短所がわかり、補える
・ちょっとした現地交流のネットワーキングができる
・新サービスに触れられる
・自信がつく
・英語の勉強をしようと思えるようになった
以上となります。
今後は現地で学んだことを業務に活かしてお客様に還元したいと考えております!
何かございましたらお気軽にお問い合わせください!
元記事発行日: 2024年02月19日、最終更新日: 2024年02月06日