AWS運用 リージョン一覧を確認して最適な設置を考えてみよう!
みなさんはAWSの利用を開始するときに、「どこのリージョンに設置しようかなぁ、、」と考えたことってありますか?
「日本で使用するからとりあえず東京リージョンかなっ」という方も多いかと思います。
ここではリージョンを選択するときに考えるポイントやオススメの運用などを記述していきたいと思います。
目次
リージョンとは
リージョンとは、データセンターが存在している物理的な「国や地域」のことです。
AWSには世界中にたくさんのリージョンが存在しています。日本では2020年現在、2つのリージョン(東京、大阪ローカル)が提供されています。
AWS運用におけるリージョン一覧
- us-east-1:米国東部(バージニア北部)
- us-east-2:米国東部 (オハイオ)
- us-west-1:米国西部 (北カリフォルニア)
- us-west-2:米国西部 (オレゴン)
- us-gov-west-1:AWS GovCloud (US)
- ca-central-1:カナダ (中部)
- eu-central-1:欧州 (フランクフルト)
- eu-north-1:欧州 (ストックホルム)
- eu-west-1:欧州 (アイルランド)
- eu-west-2:欧州 (ロンドン)
- eu-south-1:欧州 (ミラノ)
- eu-west-3:EU (パリ)
- ap-northeast-1:アジアパシフィック (東京)
- ap-northeast-2:アジアパシフィック (ソウル)
- ap-northeast-3:アジアパシフィック (大阪: ローカル)
- ap-southeast-1:アジアパシフィック (シンガポール)
- ap-southeast-2:アジアパシフィック (シドニー)
- ap-south-1:アジアパシフィック (ムンバイ)
- ap-east-1:アジアパシフィック (香港)
- af-south-1:アプリカ (ケープタウン)
- cn-north-1:中国 (北京)
- cn-northwest-1:中国 (寧夏)
- me-south-1:中東 (バーレーン)
- sa-east-1:南米 (サンパウロ)
リージョンを選択するときに確認すること
リージョンは、Webサイトやサービスなどの場合、アクセスしてからページが表示されるまでのレスポンスに関わってきます。ターゲットのユーザーから物理的に近いリージョンを選ぶことで通信の遅延を最小限に抑えてレスポンスタイムを短くすることが可能です。海外ユーザーをターゲットにしたWebサイト等では、使用するユーザーに近い国のリージョンを選択しましょう。
また、設置するリージョンを決めるときには、必要な機能が全て提供されているかも重要なポイントです。AWSではリージョンごとに提供されているサービスが異なります。AWSのサービスで、利用したい機能が提供されているかは設置前に必ず確認しておきましょう。
AWS運用時のリージョンによる料金の違い
AWSの多くのサービスは従量課金のため、使用する時間やデータ量によって利用料が課金されます。サービスが同じでも、リージョンによって時間やデータ量あたりの単価は異なっており、均一ではありません。
例として、東京リージョンとバージニア北部リージョンで違いを見てみましょう
EC2インスタンス「t2.medium/Linux」の場合
- アジアパシフィック(東京)リージョン
0.0608 USD/時間
- 米国東部(バージニア北部)リージョン
0.0464 USD/時間
EC2インスタンスの t2.medium/Linux の場合は1時間あたり 0.0114 USD も違ってきますね、、!
データ転送量の場合
- アジアパシフィック(東京)リージョン
- 米国東部(バージニア北部)リージョン
いかがでしょうか。
テスト環境や開発環境などで少しの遅延が許容範囲な場合であれば、単価が安いリージョンを選ぶことも選択肢のひとつかと思います。
コストを削減したい場合などに考えてみるといいかもしれません。
AWS運用時のオススメのリージョン(まとめ)
無難にサービスを開始したいのであれば東京リージョン。海外ユーザーがターゲットのサービスの場合はメインターゲットの国のリージョンを使用しましょう。
テスト環境や開発環境などでは費用が安いバージニア北部リージョンやオレゴンリージョンもオススメです。
サービス開始時のリージョンの選択肢のひとつに是非ご検討ください!
元記事発行日: 2020年10月02日、最終更新日: 2023年04月03日